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フォロワー数は、増やさなくていい


最近聞いて、へぇ〜と思った話。

出版したいという人には、今まで「フォロワー数見られてるよ」と伝えてました。
実際、出版社の編集さんやコンテンツを作る会社は、常に新しい書き手を探してますが、その時必ず、「SNSのフォロワー数」をチェックしてるのです。
X(旧Twitter)でも、インスタでもブログでも。

むかしむかし出版社に力があった時代は、「まだ誰にも知られてない書き手」を見つけてきてデビューさせて、大化けするという黄金パターンもあったのですが、残念ながら出版不況の現代は、無名の書き手をデビューさせる余力が無くなってしまいました。
なので本を出したい人には、「すでに多数フォロワーがいて、すでに人気を得ている人が自力で飛んでいく翼に、出版社が乗っかっていくんだよ、出版社が翼を授けてくれるんじゃないんだよ」と、ここ10年くらいずっと話していました。
わたし自身も、Xは廃人だからいいとして、苦手なインスタももっとがんばらなくちゃ…と思っていました。SNS運用だけ外注できないかな…などと思うこともありました。

ところが。
出版社の中の人が、「最近はもうフォロワー数、あんまり見てないです」というのです。
フォロワー数が「その人が発信するコンテンツの魅力」とイコールじゃなくなってきたというのです。…言われてみれば確かに。
バズった投稿からプロフィールを見て「お!フォロワーが数万!」と思って、でもよくよく見るとその中身は、実はマーケティングか情報商材屋さんという場合も増えました…。フォロワー数だけが多い中身空っぽのインプレゾンビアカウントも。

でも今でも、出版社は、SNSで新しい書き手をさがしています。
では今、どこを見ているかと言えば、原点に戻って。
発信してる中身です。
中身のさらにどういう点を重要視しているかというと、発信の「熱度」だそうです。発信回数、量、インパクト全部。どんなにいい投稿でも、回数が少なければ編集さんに届きません。わたし自身、耳が痛いです。このnote投稿も、1ヶ月に1度以下なので、少なすぎます。仕事に追われて書く時間がないのです。
もちろん回数だけ増やしても、中身がスカスカだったらダメです(AI投稿も分かります)。

ものすごい濃い内容で、ものすごい量を発信し続けることができる人。
出版社が欲しいのは、そういう人なのです。
ライターでも小説家でも。
実際わたしの、友人知人で、小説家として活躍している人は、1人残らず、速筆です。ものすごく早いです。早く書けないと、食べていけません。

結局、どんな業界でも、世に出て行く(出版したり、注目されて、人気になっていく)人っていうのは、ものすごい熱量で発信しつづけている人、なのでしょう。今まではフォロワー数がその目安になっていたのですが、今はそうじゃなくなっているわけです。

ということで、出版したい人へ。
(わたし自身への自戒もこめて)
出版したいというその分野で、ものすごい熱量で発信し続ける何か(情熱、体力、関心、意欲、精神力)があれば、いつか必ず、誰かが見つけてくれます。
フォロワー数を増やすことなど考えずに、その分野に集中していれば大丈夫!

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