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ラーメンズ事実上解散に寄せて…個人的に好きな視聴可能動画について語る
先週のラーメン二郎についての投稿、いいねありがとうございました。
また、新たにフォローいただきました皆様、今後とも宜しくお願いいたします。
案外幅広くいろんなことを書いていこうと思います。ラーメンの日常投稿については引き続き、はてブロの方をご確認ください。
さっそくですが、ラーメンズが実質的に解散となった模様。
【HP更新】
— 小林賢太郎のしごと【公式】 (@kkw_official) December 1, 2020
“小林賢太郎より”を更新しました。
「肩書きから「パフォーマー」をはずしました。」 pic.twitter.com/6f07QlDqAn
小林賢太郎がそもそも2020年で引退するつもりで動いていたとのこと。
足が悪いなんて全然知らなかった…ソロなら工夫が出来る気もするが、確かにラーメンズのコントを作るには結構な体力も必要になると思う。
それを受けての片桐仁と、所属事務所トゥインクル・コーポレーションの声明。
弊社タレントの応援ありがとうございます。
— トゥインクル・コーポレーション(公式) (@TWINKLE_Corp) December 1, 2020
この度、小林賢太郎が2020年11月16日をもって芸能活動から引退し、弊社から離れましたことをご報告致します。
◆小林賢太郎 芸能活動からの引退及び退所のお知らせhttps://t.co/a1IQ7Te35f
◇小林賢太郎引退を受けて(片桐仁)https://t.co/nt2g6IZSkb pic.twitter.com/g4bVrwB7EP
温かすぎるじゃん。
マジで温かい。何か思いつめたものがあって舞台引退、とか、コロナうつとかじゃなくて本当によかったと安堵した。
なんかまたスポットでラーメンズとして出てくることもあるんじゃないかと期待できるくらいには安心している。また二人揃ってCMとかやらねーかな、って少しだけ、胸に秘めておく。
私にとってラーメンズは非常に大きな存在であった。
というのも、私の大学1、2年のころは暗黒期だった。
まごうことなき暗黒期であった。
インターネット黎明期というよりは「動画サイト黎明期」であり、YouTubeやニコニコ動画が出始めた頃で、そこから様々な情報を得る機会も増えた。
というか、ずっと音楽を聴くか動画を見るかしかしていなかった印象がある。本当に、引きこもっていたのだ。日差しが眩しく青い海に囲まれた南の島で、私はただ自分の部屋で酒を飲んで引きこもっていた。そんな頃に見たのがラーメンズだったと記憶している。
mixiのマイページを先程漁ってみたのだが…最古に「ラーメンズを見た」と書かれたものは2006年12月の日記だった。
書店に行けばクイックジャパンを立ち読みしていた。クイックジャパンを開けばラーメンズが載っていた。そんな印象が未だに拭えないことを見ると、よほど印象に残っていたに違いない。たぶんそういったものをきっかけとして、YouTubeやニコニコ動画で漁るところをスタートとし、TSUTAYAでDVDを借りて見ていたのである。
あんまりにも見すぎてほぼネタとセリフを記憶してる回もある。今でさえなぞるくらいのスピードでは次のセリフが出てくる回がある。
こう言うのもあれだが、当時の元カノなんかも『TEXT』くらいまでの内容はほとんど覚えているんじゃないかと思う。
今となっては薄らボンヤリとしか思い出せないものもある気がするが、このコロナ禍の引きこもり生活でもだいぶお世話になった。記憶も新しくなっている感覚もある。
大学入学から数えて10年を経て東京に出てきた2014年12月、そう、ちょうど今日でまる6年。
もしラーメンズの公演が行われるなら絶対に見に行きたいと思い続けていた私の想いも、どこかに昇華できないまま漂うことになった。
ラーメンズはコント専門のお笑いコンビで、非常に雑で簡潔な言い方をするとシュールなネタで攻めてきた。
映像化された最初期のライブ『HOME』あたりはまだ、個々のコントに個性が与えられたものが並べられていた。
それが第8回公演『椿』くらいから、その舞台に一貫した強いテーマが与えられ、途中で伏線も回収されるというような作り込み方が見えてくる。
第16回公演や第17回公演に関してはもはやコンセプトアルバム的な一つの筋が通っていく。「笑い」から脱却した「舞台」としての芸術が見えてくるようになる。
はっきり言ってしまおう。話の内容もそれなりに難しくなるのだ。
このあたりで離れたファンも多くいるのではないかと推測される。
それでも時折抱腹絶倒のコントが差し込まれていくところに、一筋縄ではいかないコント師としての魅力を感じさせてくれた。
テレビ露出もオンバト以降は殆どなかった、というのがまたサブカル好きの心をくすぐるところだろう。「サブカル好きに出逢えばラーメンズの話題が上がる」と、個人的に慣用句にするレベルのファン層を誇り、私より同世代から少し上のオンバト世代の女性ファンなんかが異常に多いイメージがある。
ラーメンズを紹介している人なんて腐るほどいるだろうな、と思いながらも色々と調べていたが…まさかの本職小説家の方の投稿が。
ひゃー、こりゃ勝てねえ。ちゃんと紹介している。無理無理、やめやめ。これから今日のうちにnoteにもラーメンズに寄せられる文章がアップされるだろうな、などと思いながらもこの方がアップしている動画…
びっくりするぐらい自分と挙げた動画のチョイスが違った。
のでまぁ、ノリと勢いで紹介しちゃおうと決意した。
と、いうわけでラーメンズ公式Youtubeチャンネルで見られる動画で、
個人的に好きなものを紹介していく。
何か違いがあるかと言えば…紹介するのはノリと勢い系のものばかりだ。
日本語学校が好きな人は自分で見てくるように!(当然俺も好き!)
「読書対決」
オンバト時代からのネタ。ラーメンズ最古の定番ネタと言っても良いだろう。
小説、それも世紀の名作を1冊ずつ、一言ずつ交互に紹介していく勝負。
話の中身のインパクトを競うため、当然途中から脱線、創作が入る。むしろその創作の内容で小説を書いてしまってもいいのではないかと思うほどの出来である。
アカミー賞
大好きなやつ。アレ賞のパロディ。当然後半はかなりぶっ壊れていく。
片桐仁にはアメリカンジョーク風のギャグが似合う。そういうのが好きな人向け。
プレオープン
◯ィズニーランドで乗り物に乗った気分で見てみよう。
嘔吐恐怖症の人は見ちゃ駄目。
本人不在
受信料を巡る仁義なき戦い。
何が面白いかってこれ、確かN◯K BSでも放送されてたんだよな、確か。
モーフィング
タイトルのごとく、会話中の名詞が微妙に変化していくことによってストーリーがメタモルフォーゼしていく。好青年が機械化していく。
いろいろマン
色◯チガイのバカコント。くだらなさ過ぎて過呼吸必至。
私も結婚相談所を小馬鹿に出来ない年齢になってきた。青島さんの真っ赤なジョークも私の胸に突き刺さるようになってきた。
ハイウェスト
シュールの極み。
このコントのせいで、レディースのハイウェストジーンズが流行った時には笑いが堪えられなかった。
ハイウェストを履けなかった女性ファン、居そう。
怪傑ギリジン・路上のギリジン・ギリジンツーリスト
片桐仁のほぼ一人舞台で小林賢太郎を言葉責めするギリジンシリーズ。
考えているのは当然全部小林賢太郎。
その前にたかしと父さんシリーズもあるが、公式の動画がないのでとりあえず割愛。
このコントがその後の多くのコントとそのファンを増やしていった。
スーパージョッキー
路上のギリジン、究極進化系。片桐仁ひとり攻め立てコントの最終着地点。
我々が大学時代に真似したネタがあまりにも多く、思い出すとこれが好きだった先輩の顔が男塾の田沢と松尾ばりに空に浮かんでくる。
馬となった小林賢太郎の動きを見逃すな。
バニー部
片桐仁が小林賢太郎の周囲をうろつき攻め立てるコントが確立されたかと思った矢先、このコントでは完全に立場が逆転した。
真顔の小林賢太郎ほど怖いものはない。
モノマネ回数No.1。今でもほぼすべてのセリフをワンテンポ先に言えるレベルで見たほどの傑作。
バニーボーイ
マイベストラーメンズコント。『CLASSIC』自体がホテルを題材にしたいち舞台となっているが、あまりにも不届き者なスタッフの存在が1匹、いや、1名。
ヤツの名はバニーボーイ。むかつきパブのキャストだ。
おわりに
書いているうちに涙が流れてきた。昼過ぎからいろんな記憶をたどりながらも、書きたいことをまとめながらここまでたどり着いた。
ラーメンズとしてのステージはもう今後二度とないのかもしれない。そんなことを思うと、最後にこのコントのことを思い出した。
今回の立場としては小林賢太郎が「近藤さん」で片桐仁が「大島」のような感じもするけども、まぁそこはご愛嬌で。
友人たちの阿鼻叫喚も聞こえてきた。ラーメンズ、愛されてたんだなって本当に思って余計に泣けてきた。本当に、周りの友達や恋人を巻き込んで熱狂していたあの頃があったから、今の私もあるのだなと思わされた。
ひとつの歴史がひっそりと幕を下ろした、というわけにはいかなかったんだなぁと思うと、寂しいようでなんだか少し嬉しい。そんな気が、した。