No. 3 雑音に混じって
とっさに出る言葉に意図せず悪意のかけらのような小さい棘が含まれてしまうことがある。普段なら一考して言葉として伝えるか表現を変えるかの工程を踏むことができるが、とっさのこととなるとそう上手くはいかない。決まって後からこう言えばよかった、こう言葉を続ければよかったと後悔する。しかし、自分の思いを素直にそして的確に言葉にすることはひたすらに難しいし、誰しもが持っているスキルではないと思う。殊に自分は会話において聞く側に回り続けてきたツケが回ってきたのだとつくづく感じる。恥ずかしなが