こんなことが難しい
2024年9月30日(月) 曇り時々小雨
ようやく小説#1を書き始めることができた。
主人公は神経症になるのだが、それを自覚したのが会議中だったのである。その会議室の描写から始めればいいと思った。
それですらすら進むかと思ったら、すぐにまた壁に当たった。主人公が神経症になった経緯を詳しく書くべきか、そこは適当に済ませて進めるのがよいのか、わからないのである。
経緯を詳しく書けばリアリティは増すと思うのだが、ドラマは動き出さない。でも急いで進めても読者は唐突と思うかもしれない。
経緯を回想シーンで書く手もある。映画ならそれでいいかもしれない。しかし回想が多い小説は読みにくい。興がそがれる。おもしろい小説はたいがい、時が一直線に進むものだ。
文章が読みにくいのはいいのだ。大江健三郎などはわざとそうしている。ただ筋がわかりにくいのはダメだ。
実際に書きはじめると、こんなことで悩むのだな。