経済のことはよくわからないけれど
もう長いことコロナのニュースを毎日見てるような気がします。
ダイヤモンドプリンセスに乗船中の方たちが続々と感染したテレビ報道ももちろん毎日見ていましたが、Twitterなどで出回っていた中国武漢の現状という動画や画像を見て、日本のテレビで報道されている内容よりもリアルな深刻さに恐怖を覚えたことを記憶しています。
それでもまだどこか、日本のみならず、各国、世界中があの時は"他所の国で起きている大変なこと"だっただろうし、日本人だけでなくどこの国の人もそんな感覚だったんじゃないでしょうか。
2月、1月からチラホラ日本国内で感染者が出たりしてそれがあっという間に広がり、北海道は月末あたりに緊急事態宣言発令。
そして3月、子供の頃からテレビで当たり前に拝見していた志村けんさんの感染報道から御訃報までの恐ろしいスピード。
そして、現在、東京の爆発的な感染拡大。
毎日、テレビから聞こえるニュース速報の音が今はとても怖いです。
私が生まれてから32年。
テレビ越しに見る衝撃的なニュースって今までもたくさんあったと思います。
私の記憶にある中で時系列は正しくないかもしれませんが、阪神淡路大震災、サリン、アメリカの9.11、東日本大震災。
その他にも土砂崩れや台風など色々ありましたが、全てテレビ越しに見る景色でした。
それでもどれも、怖かったし想像がつかないものでした。言ってみれば同じ国で起きているのに、どこか他人事だったように思います。
そして、北海道胆振東部地震を経験し、生まれて初めての電気なし、水道なしの生活を経験しました。
その頃、我が家の二人目の子供が生後3ヶ月。
いつ復旧するかわからない中、一番の不安は子供たちを守れるのかでした。
食べ物はもちろん、3ヶ月の乳児を抱え、出ていた母乳はまだ軌道に乗る前で、ミルクを足すことも多い中、水道が出ない。
電気や水道などのライフラインが止まる中、開店してくれていたドラッグストアでオムツとミルク用の水を買い、上の子が食べるものに困らないよう個数制限のあるカップ麺を買いました。
マンション住まいの私たち家族は、もちろんエレベーターも止まり、水道も電気を使って上へ上げているため自衛隊や水道局が配布する水をもらいに行き、それでも足りず公園へ水を汲みに。
正直、自分の人生でこんな生活が来ることなんて想像もしていませんでした。
どれだけ今まで、生まれてきてから当たり前にしていた生活が恵まれていたか、被災地と言われる場所にいることでやっと本当の意味で実感しました。
今までテレビ越しで見ていた怖さとは全く比べものになりません。
運良く、ガソリンを満タンにしていた自家用車でテレビを見て情報を入手し、携帯の充電もして今まで入れていなかったラジオのアプリも取り、もう9月とはいえ少し暑かったのでたまにエアコンで涼み、この生活があと何日続くのだろうと不安で不安で仕方がなかったです。
実際には私の住む地域は復旧も早く、数日間でこの生活は終わりましたが、部屋の明かりがついたあのときの安堵感は忘れもしません。
そんな経験をしたあとの今回の新型コロナだったので、私は大丈夫でしょという気持ちよりも、もしまたあんな日々がきたら…と怖くなりました。
感染症でライフラインが止まることなどないかもしれませんが、あの時、"なんで備蓄をしっかりしていなかったんだろう"と後悔したことを思い出し、コロナニュースの出始めから少しずつマスクを買い足しました。
2月の終わりにはマスクを見ることもなくなり、それは現在も変わりません。
今となれば、もっと買っておけばよかったとまた後悔です。
自分たち家族がというよりも私の母が癌サバイバーなので、
"少しでも多く家に置いておこう。こっちは田舎だから大丈夫でも、実家は首都圏だから大変かもしれない。母が足りなくなったら送れるように。"
そう思って買っていたマスクがまさか日本全国で必需品になるとは。
早い段階から少しずつ購入したマスクは私が今、育休延長中ということと、冬の間は元々インフルエンザや寒さや雪(北国なので)で出かけないこと、2月末から上の子供の学校が休校になったことで、無駄に外出することもなく、かろうじてまだある状況ですが、今後はわかりません。
供給が間に合えばなんとかなるかもしれないし、間に合わなければ作る他ないです。
あの時、沢山入ってる箱を買っておけばと思わない日はないです。
いつも後から気づくことばかり。
後悔先に立たずとはよく言ったものですね。
今日、東京の感染者が140人を超え、戦後最大の経済危機だとネットニュースを見ました。
その対策は各方面、様々行われるようですが、この状況が一体どのくらい続くのかもわからない現状、どう考えても多方面で足りない政策に思えます。
今まで見てきた衝撃的なニュースはどれも日本全体ではなく一部の地域のみのものでした。それが今や日本全国どこでも、そして世界各国どこでも。
私は恥ずかしながら全く経済のことなどわからない人間なので、わかる方からしたら何をバカなことを言っているんだと怒られそうですが…
今は経済的に弱い立場の方から影響が出ているものも、今後本当に首都がダメになったときには各企業、今は経済的影響なんてないと思われている職種の方にまで影響が出るのかなと思っています。
我が家は主人が個人事業主なので既に出ています。
"個人事業主なんだから当たり前だ、そのリスクもわかった上でそれを選んだんだろう"という意見があるのももちろん承知しています。
それでもその個人事業主等が、どの職種のどの仕事にも下請け孫請でいることで、成り立っていたということもまた事実だと思っています。
そしてそのうち、中小企業へもコロナの影響が出ないとも言い切れない。そして、それは大企業も。そして必然的にそこで働いている方たちにも。
会社の存続が危ういところも出てくるかもしれないし、会社は存続してもリストラが始まるかもしれない。
そして、その状況下での再就職は難しいかもしれない。
そうなったとき、今は経済的弱者だけの問題でしょうと思っている方も明日は我が身かもしれない。
自分は学生だから関係ないと思っていてもあなたを養っている親御さんが職を失えば、必然的にその子供であるあなたの生活にも影響がないわけがない。
自分は年金受給だから関係ないと思っていても、国に年金配布分の蓄えがあるかないか知りませんが年金を積み立てている働く世代が沢山罹患し、年金を納める人が減れば、今頂いている年金の満額が死ぬまで貰えるかもわからない。
そう考えたとき、今の私たち個人個人ができることは、
経済を未だ守るため、感染リスクを負っても仕事だからと命を救うために働いてくれている方が嫌でも出勤しなきゃいけない外出と
休みだから、暇だから、公園ならいいと言ってたから、となんだかんだ言い訳を探して出歩くことを一緒にすることではないはずだと思っています。
そう個々が考えると不要不急の外出自粛が出来るのではと思ってます。
正直、金銭的援助があるかないかで、国民感情に変化はあると思ってます。
今までの生活同様、この非常時になっても生活に消えていく固定費は我が家もそうですし、誰にでもありますから。
沢山日本円を増刷?すると日本円の価値?がなくなるなんて感じ(すみません、経済のことがわからない人間です)になるのかもしれないけれど、国民の生活を守ってもらえないと家賃やローンを払えず家を失くす人も出る、職を失う人も出る、働いて税を納める人も減るんじゃないかと思うのは違うのでしょうか。
貯蓄をしてないのが悪いという意見もあるかと思いますが、全国民が貯蓄まで出来る経済水準で働いたり生活してるかといえば違う気がします。
働いているけど、納めるものを納めると手元に残らないなんてこともある。
貯蓄はあるけれど、当面何ヶ月も今まで通り生活に必要な固定費を払い続けたら消えてしまうこともある。
この状況がいつまでに終わる、なんてことが明確じゃない限り、大丈夫なんて言えない。
だからこそ、現金給付は一律してほしいです。財源の問題があるなら、増刷?して日本円を作って欲しい。
ブラックアウトの時同様、子供の生活を守るために住む場所、ライフラインだけはなくしたくないと強く思っています。
それに生活の安定がなければこのコロナが終息したとしても、お金のない中で各家庭、個人が経済活動なんて出来ないじゃないのかとも思います。
何度も言いますが、経済のことがわからない人間の発言なので、全然わかってないと怒られるのかもしれませんが。
誰の目に触れることもないと思いますが、目に触れた際は一主婦の考えと思っていただければ。
毎日のニュース速報の音がもう恐怖でしかない今、心の底からこの新型コロナが終わることを願っています。
見えないものに怯え、誰が無症状の罹患者かわからない今、またあのブラックアウトの時のように何気ない日常を当たり前に過ごすことがどれだけ恵まれていることか痛感しています。
あの時も思って、当たり前などないとわかっていたはずなのに。
本当に早く終わって欲しい。
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