【はじめての共同作品】創作日本昔話 第一話
昔々おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ芝刈におばあさんはキンキキッズのライブへ行きました。
おじいさんが山の奥へと進んでいくと、一本の竹が生えていました。
その竹は朝日の光を受けて、キラキラと輝いていました。
キラキラと輝く竹を怪しく思い、専門家へ連絡しました。
「もしもし、今朝方、、、なんやたっけ?」ガチャ。
携帯電話がない時代です。
家にある電話を使うために一時間かけて下山したおじいさんは、光る竹のことをすっかり忘れてしまっていたのです。
そのころおばあさんは久しぶりのライブで大はしゃぎ。
気分の上がったおばあさんは、一緒に来ていた友人と相席屋に行きました。
「なんだか昔を思い出すわ」
「あんた、死んだじいさんの若い頃に似てるわね」
年甲斐もなく若い男たちを逆ナンしましたが、もちろんひっかかる男などいなく、おばあさんたちは唾を吐き捨てて店を出ました。
家に帰ってきたおばあさんは、囲炉裏の前で寝ているおじいさんの顔を覗き込みました。
おじいさんはスヤスヤと眠っています。
「そろそろかぁ~、、、」意味深い言葉をぽつりとつぶやいて、
おばあさんはおじいさんを起こしました。
「おぼうぅああぁぁ」
目を覚ましたおじいさんは驚き、口から入れ歯が飛び出しました。
そうしたら飼っていた犬が入れ歯を咥えて家を飛び出し、おばあさんは必死になって犬を追いかけました。実はそれには理由があったのです。
犬の口元は、夜の闇の中で月明かりに照らされて光っています。
おじいさんの入れ歯は、全て金で出来ているのでした。
おばあさんは金をあちこちに隠していたのです。
そう、おじいさんが見つけた輝く竹の中にも金が隠されていたのです。
「待てぇぇぇぇぇ」
おばあさんは必死で犬を追いかけ、おじいさんが見つけた光る竹の前まで犬を追い詰めました。
しかし、ライブで体力を使い果たし、相席屋でお酒を飲んだおばあさんはヘトヘトでもう一歩も動けません。
その時入れ歯の金と竹の中の金が共鳴し光り輝きました。
辺りは強い光に包まれ、おばあさんの身体も光に飲み込まれました。
ーつづくー