No.7 「こんな日直もありますよ。」
こんにちは、あーさーです。
前回の「No.6 なぜできない?なぜやらない?」では、
子ども達が、担当している仕事や課題をなぜやらないのかについて
日直に焦点を当てて述べました。よければ、そちらもお読みください。(https://note.com/kirinsensei/n/n60301a24f067)
今回は、日直について綴るのですが、いきなり矛盾していることを発言します。私の学級では……。日直が存在していません。
その理由は3つです。
①担当する仕事が多すぎる。
「日直」とは、何をするのでしょうか?よくあるものを書き出してみます。
例)
・教室や廊下の窓開け閉め
・教室の電気の管理
・朝の会
・黒板掃除
・授業の号令
・帰りの会
・下校時の教室掃除
・下校時の机の整頓
・学級日誌記入 など
一言で「日直」と言っても、仕事内容が多いことが伝わったことと思います。たった一日の中で、これだけの仕事をこなします。また、黒板を消し忘れたり、授業の号令が遅れたりすると「今日の日直だれ!?」と言われてしまうことも…。
②無理してやることではない。
司会や朝のスピーチなど、人前に出て話すことができるようになってほしいという気持ちはわかります。けれど、それを日直という取り組みで求めなくてよいなと感じています。また、人前に出て話せないと困る場面って、どんな時でしょうか?仕事によりますが、そんなに頻繁にあるものではないと思います。友達や大人とある程度の会話が成立したり、ある程度の礼儀があれば十分ではないのだろうか。あがり症の子が前に出るまで助けずに「やるまで待つよ。」という場面やひどい時には「またやんないのかよ!」と言われているのに救わない担任を見てきました。本当にそこまで子どもの人権を追い込んでやらせることなのでしょうか。
③代案の方が力になる。
「日直がないと困るでしょ。」「やりたくないからって逃げる子どもになるでしょ。」「次に担任する人が困るでしょ。」といった声が聞こえてきそうなので、そろそろ代案について述べさせていただきます。
子ども達と「登校(昇降口に到着)から下校(昇降口を出る)までの学校生活の動き」を話し合います。その中で、当番活動(誰かが必ずやらないと困ること)として必要なことを考えます。その時に「細分化すること」と「学級の人数と同じ当番の数にすること」を心がけます。※今回は、「それは当番じゃないでしょ。」という考えは置いておきます。
例)
・上履きに履き替える。
・教室に向かう。
・教室に到着する。
・電気がついていなかったらつける。 → 当番
・窓が開いていなければ開ける。 → 当番
・ランドセルの中身を机の中やロッカーにしまう。
・自由
・時間になるまでに座る。
・朝の会を始める。 → 当番
※「朝の会」と一括りにしないで細分化する。)
(司会・朝の挨拶・健康観察・スピーチなど)
こうして、出てきた仕事内容を黒板やテレビモニターに映し出します。
そして、その仕事内容を一人一役で担っていきます。
例)当番の一覧
・電気
・窓
・朝の会の司会
・朝の会の朝の挨拶
・朝の会の健康観察
・朝の会のスピーチ
・授業の号令
・黒板掃除
・給食当番 など
役の決め方は「輪番制」でも「選択制」でもいいと思います。
私は、一週間交代で、月曜日の朝に自分のやりたいものに名前マグネットを貼るようにしています。重なったら、対話で決めます。「学期内は、同じものを自分から選ばない。」という条件をつけました。また、授業の号令についても「1・2時間目」「3・4時間目」「5・6時間目」というように細かくしました。
自分のやるべきことが明確なことと、達成するタイミングが明確であること
が良く、子ども達は負担感がなく責任を持って取り組めました。また、苦手なことを仲間同士がフォローし合い、本人が頑張ってみようと思った時に、そっと力になってくれるようになりました。
こんなやり方もあるんだな程度で受け止めてくだされば嬉しいです。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
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