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虐待で多重人格・療法と統合の道のり【代々木忠ノンフィクション】マルチエイジ・レボリューション
「マルチエイジ・レボリューション」は泉みゆきという女性について書かれたノンフィクション本です。
著者は代々木忠。AV業界の巨匠といわれている監督です。
みゆきは雑誌の読者参加企画をきっかけに、AV業界に足を突っ込んでいました。
代々木忠監督は当時23歳のみゆきと偶然出会います。
みゆきは多重人格者でした。当初みゆきは自覚しておらず、他の人格が起こす行動に困惑をしていました。
代々木監督の施す呼吸法によって、みゆきは各々の人格の存在を自覚していくことになります。
人格を作り出したのは、みゆきの母による痛ましい虐待の影響であることも分かっていきました。
みゆきと人格たちは交互に入れ替わりながら、代々木監督や笠原氏と精神的な触れ合いをすることで変化していきます。
マルチエイジ・レボリューションは泉みゆきという女性の、壮絶な精神の戦いを知る本です。
泉みゆきの精神の葛藤の流れ。
生育環境に悩み、苦しい思いをしている人に参考になるであろう抜粋。
私の個人的考えについてブログに記しました。
1998年に発売された古い本のレビューですが、古さを感じさせない興味深い本でした。是非お勧めします。