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子どもを園に預ける、ということについて

うちの5番目、3歳になったので本年度から幼稚園に入園させようと思いました。
それは、
・最近は、プレ入園の年から入園しちゃう子がふえて、普段一緒に遊べる子が少なくなるから
・私もちょっとは自分の時間が持てるかな~
という理由からです。

でも、うちではみんなそうなのですが、両親が遠いこともあって、小さいときに人に預ける機会が全くありません。全く、です。
主人に預けることも、5人目の子になって何回かはあるのですが、それも数えるほどです。
だから、「知らない人に預けられる」という経験がないものだから、とても警戒していて、離れたがらないのです。

「今年から幼稚園に行こうね」と言ってきたのですが、「いやだ!絶対行かない!ママと一緒に行く!」の一点張り。
そうだよね~、そうなるよね~。と思い、どこかママも一緒に付き添って行っていいところを探してみよう、と思いました。

でも、どこで聞いてもやっぱり「保育に支障がでるから」「お子さんがいつまでも慣れないから」という理由で付き添い保育はだめなところが多かったです。
しかし、家から車で20分くらいのところにある、自然の中で保育する幼児園に見学で行くと、慣れるまではお母さんも一緒に来ていいですよ、との返答。よっしゃ!あった~!と、6月、コロナ休園が収まってから登園し始めました。

息子は、やはり警戒心が強くて、どこで遊ぶにも、私の手を引っ張っていきます。それでも、毎日通うことで少しずつは慣れてきたのか、私が近くにいるとわかるときは、ちょっとだけ離れてお友達と一緒に遊んでみたり、体操をしたり、できるようになってきました。
やっぱり時間かかるな。。。ちょっとずつだな。。。1年たってもまだ離れなかったらどうしよう。。。
なんて、心配もしていたのですが

その幼稚園の園長先生は結構ご年配の方で、厳しくはっきりと物をいうタイプの方。
ほかの先生は結構気長に待ってくれていたのですが、
その園長先生がどうも気長には待ってくれないのです。
私と息子の手を無理やり離そうとしたり、「ウソついてもいいから、お手洗いとかなんとか言って、離れなさい!」と結構強行作戦で行こうとします。

私としては、無理に離そうとすると余計に固執してしまうので、自然に離れていってくれるのを待とう、と思っていました。
ましてや、ウソなんかついて離れてしまったら、ここに来たらママはウソついてどこかに行っちゃう。。。というトラウマになってしまう。
だから、気長に自分から離れていくのを見守ろうと思っていたのです。

それでも、毎日自分の気持ちと、園長先生の強行作戦との間で闘い続けなければいけませんでした。

あるとき、お昼寝に挑戦しようとしたのですが、みんながすんなり眠っているのに、うちの息子は寝られなくて一人で遊び始めてしまったのです。
それを見て園長先生は「寝られないなら、もう帰りなさい」と、帰路につかされたのです。

そのときでした。私の心が破裂したのは。

もう無理だ。。。こんな状態で毎日通うことはできない。。。

同じ幼稚園のお母さんたちはとても親切でしっかりした方たちばかりで
様子がおかしい私たちを心配して、話を聞いてくれました。

話して、聞いてもらって、みんなの話も聞いて、
そのうちになんだか自分の中ではっきりとしてきたことがありました。

それは、
自分の心が、息子を幼稚園に通わせることをはっきりと決断しきれていなかったこと
です。

嫌がるから、泣くから、という理由で、私も一緒に付いて行っていました。
遊ぶ友達もいないし、みんな幼稚園に行き始めたし、という理由で息子も行った方がいいのかな~なんて中途半端な気持ちでいました。

そんな気持ちを、きっと息子は見破っていたんですね。

幼稚園にいる間は、子どもたちも、家の中にいるときとは違うモードで遊んでいます。どの子たちも、幼稚園ではお弁当をよく食べる、とか、わがままを言わないとか、幼稚園マジックだって言っています。
子ども達も、スイッチを切り替えて頑張っているんですよね。

そんな中、スイッチをまだ切り替えられない親子がやってきたら、子どもたちも先生も混乱することでしょう。ここは家の延長なのか?親と離れて遊ぶ幼稚園なのか?

ほんと、迷惑なことをしちゃってたなぁと反省しました。

子どもを園に預ける、ということは親も子どもから離れて、園を信頼してしっかりと託す、ということ。親と子どもの信頼関係、親と園の信頼関係、園と子どもの信頼関係で成り立っているものです。

私たちは、まだ、その信頼関係を築けなかった、いや、築く覚悟がなかった、のです。

一番末っ子ということもあります。
あと一年は自分の手元に置いておくことにしました。パワー全開の年ごろでかなり大変なのですが、かわいい盛りでもあります。
年中になるとき、信頼して園に預ける覚悟をしっかりと決めたいと思います。

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