肝芽腫と診断されるまで〜①ぽっこりお腹は便秘?〜
私たち夫婦は30代後半で友人の紹介で出会い、付き合って4ヶ月で結婚した。その3ヶ月後には赤ちゃんを授かり長女が産まれ1歳半まで元気に育った。仕事と家庭の両立は忙しくもあったが、家族仲良く幸せな毎日だった。
娘は体力がある方らしく「お散歩中一度も抱っこをせがむことがないし本当に元気」と保育士から褒められていた。保育園に迎えに行くと「まだ遊ぶー!!帰らないー!!」がルーチン。家でも小さなアスレチックでよく遊び、フォレスト・ガンプか!!って突っ込みたくなるほど走り回っていた。
1歳7ヶ月を過ぎた頃、時々足が痛いと訴えた。左右どちらかが痛いのかはっきりしないが、太ももをさすると1分ほどで落ち着いた。泣き喚くわけでもなく、さすっていればまた遊び始めた。
私は( 筋肉痛か成長痛かな。。)と軽く考えていた。
主人に受診を勧められるも、症状が続いていたわけでもなく相変わらず無限の体力だったため、どうお医者さんに伝えて診て貰ったら良いかわからず見送っていた。
足の痛みを訴え始めてから約1ヶ月が経過したある日の明け方、お腹が痛いと泣き出した。
うんちをしていたの痛いでお尻を洗おうと片手で娘を抱き抱えると、抵抗しながらまたさらに泣き出した。
最近では娘の気に食わないタイミングで世話をすると発狂することがあった。発狂も“自我の目覚め“だと思っていた。
お尻を洗い終わった後、パンツとズボンを履いても泣き続けていたが、少しずつ眠りに落ちていった。
がしかし、確かにお腹は膨れ気味だった。子ども体型で可愛いと思っていたがもしや便秘??
うんちは順調に出ているようにも感じていたが、翌日仕事を休み夫婦で小児科に向かった。
いつも通う小児科は細かく診察してくれるおじいちゃん先生だ。以前は人気の小児科に通っていたが、遠いし待ち時間も長く、先生も患者さんをこなすのに精一杯といった印象で、近くのこの小児科にかかりつけを変えた。先生は、いつものように視診、聴診、触診をした。足の痛みのことも伝えていたため、足の神経検査のような触診と歩行動作も確認してくれた。
「歩行は問題ありませんが、肝臓が大きく腫れています。採血をしましょう。」
(便秘じゃないの…??。肝臓が腫れている??)
いつもと違う発言に嫌な予感がした。
採血結果は数日かかるとのことだったが、早くもやもやした気持ちを解決したかった。すぐに紹介状を書いていただいき総合病院へ向かった。