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結婚後の苗字を自由に考えられる世界に住みたい

もうすぐ自分の苗字が変わる。
これ、今だからこそ思うことだから記録に残しておこう。

96%になるか4%になるか

前々から思っていたのだけど、何で女性ばっかり結婚した時に苗字を変えるのかしら。。と思って調べてみたら、日本ではなんと96%のケースで妻が夫の苗字になっているらしい。
民法ではどちらの姓を名乗ってもよいのに、実際には当然のように女性が改姓する。彼の苗字になることに、ある程度のステータスを感じている女性も多いのかもしれないなとも思った。
個人的には「私、〇〇(婚約者の苗字)になりました!」という結婚報告にあんまりロマンを感じられない。おお、数十年親しんだ私の苗字よ行かないでくれ…という寂寥感しかない。

一方のレアな4%の男性陣は、改姓したことで周囲から不思議な目で見られているのかもしれない。
実際は全然違うのに「婿養子に入ったの?」なんて思われてしまうことも多そう。名前変えてあげるなんて「いい旦那さん」「優しい」or「尻に敷かれている」とかも言われるのかな。そういう誉め言葉とか茶化しも的外れというか、違う気がするし…別に妻の苗字にすることは偉いことでも弱いことでもないと思うんだけどな。

雑誌とかサイトの花嫁のやることリストにも、当然のように氏名変更の手続きやら新姓の印鑑用意とか書いてあるけど、いやいや女だけじゃなくて男が変わる場合もあるやん?と主張したくなっちゃう。ただ96%の需要に沿って書いているだけなのはわかってるんだけどもやもやする。

なんだか結婚した瞬間に誰かのおうちの嫁になるという感覚があまり好きじゃなくて、私はわたしのままだー!って大きな声で言いたくなる。(叫ばなくても私のままなんだけどネ)
結婚式のバージンロードで花嫁が父から夫に手渡されるのにも若干の違和感がある。実家から手放されて夫の家に入ったの?みたいな感覚になりそう。

自分の苗字が全国に数名しかいないというわけでもないし、読み方が難しくてかっこいいとかいうわけでもない。ものすごく自分の苗字を気に入っているわけでもない。
けど、いざ苗字を変更することを考えると、苗字+名前がいかに自分の中で強いアイデンティティになってるか身に染みて分かった。

じゃあどうするよ?

女性ばっかり苗字が変わるのは差別だ!だから男性が変えろ!とは思わない。ただ、何も言わずに当然のように女性側が苗字を変えるのではなくて、一回フェアにこの辺の議論を進めたいなと思った。

パートナーは私の意見を真剣に聞いてくれて、ふむふむたしかに女性ばかり苗字が変わるのはおかしいね、と。理解がある人でほんとよかった!

けど、どっちも特に珍しい苗字ではなかったし、両家ともにどっちの苗字でもいいからあんたたちで好きに決めなさいという、今思えば本当にありがたいほど大らかな家だったので、どっちにするかの決定打がなかった。

こうなったら本当にフェアにするために、じゃんけんかルーレットで決めようとなった。なんか面白そうだから、ルーレットにした。
こんな人たちいるかな、、

ルーレット

ドキドキの結果発表

結果、ルーレットの針はほんの1ミリくらいの差で相手の苗字のところにとまった。すごい悔しいけどフェアだから仕方ないー、、!笑

日本みたいに夫婦別姓が認められていない国は世界にほぼないらしい。何でだめなのか理由がよくわからない。もし夫婦別姓でいいなら絶対それ選ぶな。
それか、まったく自由に苗字を考えられる世界も面白そう。もう家という概念が消えてカオスな新しい社会になるかもしれないけど、山田さんと佐藤さんだったら山藤さんとか。佐田さんとか。

もっと自由ならいいのにな。



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