ぽりーぷがとれてた
生理周期が大幅に乱れたことは1度だけある。
インドに滞在していたとき、生理が来なかった月があったが、それ以外はちゃんと毎月出血がある。
先月、はじめて不正出血なるものにでくわした。
生理が終わったばかりだというのに1週間後に再び少量の出血がみられたのだ。
こういった身体の変化には早く対応したほうがいい。
早速婦人科に予約を入れ受診した。
お股をおっぴろげ、診察台に乗るのは10年以上ぶりか。
はじめて診察台でお股をおっぴろげた時は男性医師だった。
あの忌まわしい経験を思い出し、予約の時点で迷わず女性医師を選択。
受診当日。
出血の量は生理と同じくらいになっていた。
出血している状態でお股をおっぴろげ、診察台にのるのはかなり抵抗があった。
だが、不正出血の原因をつきとめなければ、こちらとしても不安は解消されない。
そんなわがままは言ってられない。
相手は女性医師であっても、一度顔をさらした状態でお股をおっぴろげるのはやはり恥ずかしい。
いや、思い起こせばそんな経験は何度もしているじゃないか。
VIO脱毛で他人様に対して何度もお股をおっぴろげている。
施術者としては毎日目にしている光景だろう。
私だって毎日高齢者のおしものお世話をしていた。
毎日、他人様のデリケートな部分を目にしていたわけだ。
それが仕事。なんとも思わない。
医師も看護師もそんな感覚だろう。
そうかそうか、そう思えば恥ずかしいことではない。
そんなことをのんきに考えている余裕はなかったが、今はとにかく力を抜いてお股をおっぴろげ、待っているしかない。
そうとはいえ、器具が挿入されると力んでしまう。
久しぶりに味わうあの不快な感覚。
早く終わってほしい。
そう思っていると医師がこう言ってきた。
「ポリープが取れてますね」
どうやら不正出血の原因はポリープだったらしい。
無事、診察台から解放され再び医師のもとでカウンセリングを受けた。
「(ポリープ)見ますか?」
と医師が言い、容器に入ったポリープを差し出してきた。
それよりもまずは結果が知りたかったし、ポリープを見せられたところで、となったが目の前にポリープがあるので思わず手に取りまじまじと見てしまった。
レバーのような薄い塊で、ふーんと思う程度の感動だ。
検査に出しますので、と医師は言いその日は終わった。
結果、異常はなく、原因は分からないと医師は言った。
子宮頚管ポリープができる原因を一応、自分で調べてみる。
出産経験をした女性に多くできる、とある。
なぜ私にできたのだろうか。
出産も妊娠も、妄想以外は経験してない。
しかもポリープは再発しやすいとある。
忘れたころにまた不正出血を起こし、ポリープできてますよ、とお知らせしてくるとでもいうのだろうか。
また診察台でお股をおっぴろげ、さらし刑を受けなければならないというのだろうか。
ポリープ、もうできないでほしいのだが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?