【作品制作メモ】その0…小説作品を書くきっかけ【所信表明】
小説を1本作ってみようと思いました。
こう書くと突発的に聞こえますが、長年そうしたいという思いはありました。私はゲームのシナリオ制作にこれまで携わってきて、同人ゲームを作っていたことがきっかけでゲームの世界に足を運びましたが、プロになってからその経験がさっぱりなくなってしまいました。
(プロデビュー前に作ったゲームだから、今見るとだいぶアレだ……)
物書きと言えば聞こえはいいですが、所詮は末端の作業員ですからね。もちろん、自分では思いもよらないようなキャラクターや世界を、大勢のバックアップを受けながら描ける面白さはシナリオ書きならではの娯楽ではありますし、その面白さや意義を否定するつもりはありません。
自分が好きなアニメやマンガのキャラを、自分の好きなように動かすことのできる面白さはある。(自分は少年ジャンプを欠かさず読むほどのコアなジャンプファンだが、ジャンプタイトルの作品のとあるゲームの好きなキャラのまるまる1ルートを任された時はこのうえなく楽しかった)
あとは、自分のシナリオに声優さんが声を入れてくれて、それを実際に聞いてみるのは最高の楽しみですね。自分の好きな声優さんが、自分の書いたテキストの内容をしゃべっているのを聞くとメチャクチャ嬉しいですし、自分のキャラクターに命が吹き込まれている瞬間に出会えた気分になる。ああ……いままさに、自分の子供が生まれる瞬間に立ち会ってる……!みたいな。
ただ、やっぱり思うわけですよ。「これが自分の子だったらもっと幸福感は増すんじゃないだろうか」って。自分がやったのはキャラクターのアウトプットですからね。出産で言えば助産婦さんの仕事なわけです。
じゃあ、実際に作品をいちから作ってみたらどんなに楽しいんだろう……それを味わいたい、というのが今回思い立ったきっかけです。プロになる前には当たり前にできていた原点回帰をやってみようというわけです。今の自分がオリジナル作品を作るとしたらどんなものができあがるのか、純粋な興味があります。
ただまあ、自分は物事を継続するのが苦手な人間なので、こうやって足跡を残していかないと最後まで続かないと思ったので、こうして日記風にして進捗を付けていこうと思った次第です。自分の立ち位置の確認にもなりますしね。
後は、若いライターさんや新人の作家さんに、自分の持っているノウハウを伝えられたらという意味も込めています。
途中で更新が止まってしまったら……察してください(笑)
というわけで、第1回は物語を作る上で何から始めるのかを、自分なりに考えていることを書いていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。