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廃墟の魅力

霧末だ。

俺は、廃墟が好きだ。
別に、自分の家が廃墟な訳ではない。
単に、廃墟を見るのが好きなのだ。

こういうのとか

こういうのとか

まあ正直、廃墟だったら何でもいいくらいストライクゾーンは広い。
学校、病院、ラブホテル、遊園地、日本家屋…

人が以前にいた証。
今は死んだ建物。
ノスタルジーを感じる。

逆に、最新の建物とか新しい建物、現代的な建物にはほとんど興味がない。
過去が好きなのかも知れない。

分かるだろうか、この感覚。
初めて見たのに初めてではないような感覚。
前世に何かあったのだろうか。

仮に人類が滅亡すると、今ある人工物は長い年月をかけて自然の姿に戻るらしい。
その過程の廃墟だらけの街、見てみたい。
不可能だが。

今流行りのタワマンも、数十年後には廃墟化すると言われている。
その時初めて、タワマンは俺にとって魅力あるものになる。
楽しみである。

古いものはいい。
滅びるものはいい。

非常に感覚的な話になるので、言葉で魅力を語るのは難しい。
見て、いいと思うか何も感じないか。
ただそれだけだろう。

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