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腰痛は怒りである
以前にNHKの健康番組「ためしてガッテン」で取り上げられたので、ご存じの方もかなりいらっしゃることと思いますが、「腰痛の大半は、心因性(怒りや不安などの不快な感情から目をそらすために、身体の痛みとして現れている)」という説があります。
30年くらい前は「ストレスで胃がキリキリする」だとか「ストレスで十二指腸に潰瘍ができた」という話をよく耳にしました。が、最近は、その類の話を聞かなくなってきたと思いませんか?
「胃の痛み=ストレス」という図式が、いまや常識化しているので、現代はストレスが「腰の痛み」として出てきているそうです。※このあたりのカラクリは『腰痛は怒りである』(長谷川淳史著、春秋社)をお読みください。
では、どんなタイプの人が腰痛になりやすいか。その性格特性をこの本から要約して引用しましょう。
---引用ここから---
・完璧でありたい……人の上に立ちたい、業績を上げたい、成功したいという欲求が強い。高い理想と道徳的規範を持ち、自己批判的で他人の批判に敏感。
・人に好かれたい……認められたい、愛されたい、賞賛されたい、尊敬されたいという欲求が強い。人を喜ばせたい、世間からは「いい奴」、よい母親または、よい父親と思われたい衝動がある。
・見捨てられたくない……たとえ歳をとったり、独りになったとしても、見捨てられたくないという無意識的願望がある。
・満足したい……食べ物、飲み物、喫煙、セックス、パーティ、娯楽などに満足を求める。
・強靱な肉体でありたい……たくましい身体、丈夫な身体、セクシーな身体を求める。
・死にたくない……死は避けられないという事実に対して無意識的に憤慨している。
---引用ここまで---
読まれていかがでしょうか?善良で完璧主義の方が、(心因性の)腰痛に悩まされる危険度が高いということですね。関心ある方は、この本をお読みください。
腰は思うより強く頑丈にできている。だから、かばったり安静にする必要はないけれど、心は随分と複雑で不思議なもの、ということがわかります。