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家族に理想を求めない

 人間関係の悩みで特に多いのが、家族に関する事案。本来は助け合い、支え合うべき関係なのですが、これが一番頭を悩ませるのですから、皮肉なものです。

 よくあるパターンとしては、立派にやっている人とチャランポランなダメ人間が共存している場合。
 
 立派な人は、ダメ人間を見ていられないので、常識的な生き方をしてもらおうと口を出します。しかし、相手はそれを聞き入れない。上から目線で「自分はちゃんと立派にやっているのに、あなたはどうしてできないの…」なんて言われたら、ダメ人間も「軽蔑されている」ことを嗅ぎ取って、忠告に従う気にはなれません。

 で、立派に生きている人は不満の塊となって、我慢を続けます。やがては、相手を憎むようになる。溜まったストレスが、病気として体に表れたりもします。

 このように、他人を変えようとしても、徒労に終わることが多いもの。そういうむなしい努力をするよりは「あの人は今のままでいい」「いろんな人がいて、いろんな人生があっていい」「世の中、立派で良い人ばかりだとつまらない」と割り切ってみてはどうでしょう。

 要するに、家族に「理想」を求めないということ。

 そして、あなた自身が、残された人生を自分の楽しみのために使い、幸せに邁進していくことです。
 
 

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