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つらいまま、前を向いて歩く

 坂本九さんが歌い爆発的にヒットした「上を向いて歩こう」、永六輔さんの作詞です。
 ♪♪♪ 上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
     泣きながら歩く 独りぼっちの夜   ♪♪♪。

 問題や悩みを抱えてつらいとき、不安でどうしようもないとき、この「泣きながら歩く」という言葉を思い出してください。

 感情は、自分のものでありながら、自分の思うようにはいかないものです。「このままじゃ、いけない。明るい気持ちになろう。プラス発想しよう」と頑張ってみても、すぐにはできないもの。

 つらいときはつらいままに、不安なときは不安なままでいい。心のことは放ったらかして、「泣きながら」でもいいから、前を向いて歩いていくことが大切。言い換えれば、目の前の生活を次々とこなしていくことです。
 
 病気に関しても同じことが言えます。なかなか治らないから悩みになるわけですが、治すこと、症状をなくすことばかりに気を取られて「人生を楽しむこと」を忘れている人を多く見受けます。

 「病気のままで何ができるか」に意識を向けていただき、今、やらなければならないことをまずは一生懸命やってみる。そして、やってみたかったこと、心がワクワクすることに思いきってチャレンジする。そうすれば、いつの間にか、重苦しい気分や病状も消えて、ほのかな喜びが感じられるようになるかもしれません。
 
 

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