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理想の枠をつくらない

 かなり前の話ですが、ある方(当時、30歳代なかばの男性)からいただいた年賀状が忘れられません。このように書いてありました。
 
 「こういうふうに生きたら、必ず幸せになれるという指針があればなぁと思う新春です」。
 
 確かに、そういう指針とか人生哲学を持っていたら、迷わずに自信を持って、首尾一貫した人生を送れることでしょう。
 でも、矛盾しているのが人間なのです。迷ったり、後悔したり、悩んだり、不安を覚えたり、ほくそ笑んだり….。

  喜怒哀楽、様々な感情を味わいながら生きるのが「人間らしくて、豊かな人生」だと思ってます。
 
 「こういう生き方が善である」なんて、自分に「理想の枠」をはめてしまうと、伸び伸びと生きられない。
 
 もし、幸せに過ごすための指針を一つ、挙げるとすれば、「ふと湧いてきた想い、それが、すんなり腑に落ちたなら、その想いを次々と実行に移していく」というのを提案しておきます。

 ただし、ふと湧いてきた想いであっても、違和感が生じてきたり、あれやこれや思考が巡り始めたときは、すぐには実行に移さず、気持ちがスッキリ落ち着くまで、様子をみているほうがいいでしょうね。

 言葉を変えて言えば、そのときどきに関心があって、ワクワクすることをやっていればいいのです。
 
 興味がないことをやっていると、楽しくないし、モチベーション(やる気)や集中力も高まらないから、うまくいかないことが多いものです。

 興味のないことにエネルギー(お金、時間、集中力)を費やしていると、本当にすべきことに回らなくなります。

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