【告知】12月10日「JILISコンサルティング コロキウム開催【オンライン増席】
全国民が注目した兵庫県知事選、立花孝志さんも斎藤元彦さんも派手にやらかして上脇博之さんや郷原信郎せんせが出てきて告発状だ! いやいや虚偽告訴だ! 俺たちのPR会社折田楓さんを守れ! など大変にぎやかな状態になっておりますが、告知です。
今回のコロキウム(談話会)は、選挙プランナーの松田馨さんを基調講演とパネルにお招きし、要するに今回の兵庫県知事選のすったもんだって何だったのよという話を踏まえつつ、ご存知板倉陽一郎さんと鈴木正朝先生を交えて「公職選挙法とか政治資金規正法、ひいては我が国の選挙制度ってネット時代にどうあるべきか」を語りたいと思っております。
とかなんとか告知文を書いていたら、どこぞの毎日新聞が「今国会で与野党の調整で公職選挙法の具体的な改正を行う見込み」という報道が流れてきて、よく見たらこの前の東京15区での出来事や、いくつかの選挙で立花孝志さんが同じ選挙に複数候補を擁立して「自身の当選を目的としない」選挙について狙い撃ちの改正をやるような話になっていて「おお… もう…」という感じになっています。どうしてこうなった。
というのも、先般国会にて総務大臣・村上誠一郎さんがこの二馬力選挙や選挙中の偽情報流布に関して「公職選挙法の恐れ」とまでブチ上げてしまったため、いや、まあそうなんだけど、えっと、それって握ったり地ならししたり終わってる案件なんでしたっけ、というところでみんな虚空を眺める事態に発展しているのであります。
一義的には「大臣が国会でそう仰ったからにはゼロ回答はマズい」と思う一方で、「でもそういう割と大事なパッチワークを来年7月参院選・都議選の控えている今般、少数与党である石破茂政権で担いで法改正までもっていくってことで大丈夫でござるか」という懸念も持ちます。だって、ここで審議開始しても3月末には石破さん総辞職しているかもしれないじゃないか、ってみんなちょっとは思いますよね。
でもやるべきもの(公選法改正)はやるべきだし、単に立花孝志さんを放牧していては危険だって話だけじゃなくネット時代の公職選挙法のあり方、ひいてはいまの公職選挙法って日本共産党も潜脱し放題でやってる状態ですから、違反に関してはもっと適切に摘発し締め直す必要があるんじゃないのって議論があるのも事実です。
さらには、ネットや偽情報云々とは別に「本当に、いまの公職選挙を告示・公示からせいぜい二週間で投開票というあり方で本当に有権者の考えを政治に汲み上げられているのか」とか「公職選挙法一本で、大型・国勢選挙もその辺の零細地方自治体の議会選挙も同列に一括規制でいいのか」など、民主主義のあり方を根本から問われていることは念頭に置いておかないといけません。
最近では、あまりにも小選挙区比例代表並立制の仕組みがよろしくないと思う筋からは、改めてブロック制・中選挙区制に戻す検討をしてはどうかとか、目下進んでいる政治資金規正法でも禁止されようとしている企業献金のあり方なんてのも問い直されていくことになります。放置できない問題があるからこそ、いま目の前で起きているトラブルへの弥縫策だけではなく、もっと踏み込んで民主主義を支える公職選挙とは何であるかが改めて問われていると言えましょう。
JILISコロキウムでは、そういう世間の問題を法的な問題から問い直すサロンを開催し、皆さまのニーズに応えるコンサルテーション事業を併設しています。ご関心を持っていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお申込みいただけますと幸いです。
画像はAIが考えた『敷地に闖入した泥棒をつまみ出そうとしたら、自分が追い出されそうになって困っている政治家の皆さん』です。