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小保方感ある脳科学者・中野信子さんとニセ科学・創価学会方面の素敵な関係

 先日、東京大学中退を標榜するホリプロ所属の村木風海さんが、文部科学省の原子力関連での有識者会議のメンバーに選ばれて、ただでさえ風当たりの強かった原子力学術界隈では大しけの空模様となりました。

 たまに原子力学会に寄稿したりする私も、まさか足元で「なんだこの人選」と思うようなネタが到来するとは思ってもおりませんでした。


まだ「ひやっしー」推しを自分でやってるの超ウケる、それって何のギャグ?

 村木風海さんに関しては、概況を記した別の記事も書いてあって、委員の選考の際にご参照いただいたのですが、バイネームをしっかり書かなかったのが敗因だったですかね。申し訳ない気持ちでいっぱいです。こんなことなら会議で寝ててもいいから成田悠輔さんでも置物にしておいたほうがよっぽど役に立つのではないかと思いました。

 そうかそうかと思ったら、今度は別の有識者会議で謎の脳科学者・中野信子さんが猛プッシュされている現場に居合わせたんです。もっとも、私は単にその場で空気を吸ったり吐いたりして生きていただけだったんですが、空気が振動してそういう内容のように鼓膜でキャッチしたので椅子から落ちそうになりました。

 中野信子さんと言えば、文春オンラインという非常に大変な媒体で俺たちの総理大臣・岸田文雄さんの脳波を測定してそれらしいことを言うという、誰の企画か知りませんが壮絶な与太話をやらかし、しかも場所が場所なうえ、冒頭から「強いメッセージ性やカリスマ性のない岸田首相には『何を考えているのかわかりにくい』『やりたいことがよく伝わってこない』といった批判もある」という大変な中傷までされてしまい、岸田文雄さんが可哀想でなりません。あんまりストレスを掛けると酒量が増えてしまいますよ。 

 実際にヤバいのは脳科学者なのに頭も固定せず脳波を取って、その不正確な脳波を元に為政者に対して「岸田さんは現状、青色で示されるアルファ波が優位」とか「『自分と他者の境目がなくなる』という認知の反映と考えられる成分が優位になり(略)政治家としては重要な資質」などと喋っちゃってて、さすがに中野信子さんのこの発言は他人を騙しにかかるイカサマでござろうと思うわけであります。

 そもそも論として、一般的な常識では頭部固定無しに額のセンサーで取得できる脳波から分かる内容はこの程度のもので、中野信子さんがこれの診断結果を見て岸田文雄さんの政治的能力を評価し強いメッセージ性やカリスマ性のなさに物申すこと自体がニセ科学と言えます。岸田文雄さんにメッセージ性やカリスマ性のないなんて言ってはいけません。

 しかも、中野信子さんはおそらく分かっていたうえで総理に対してあんたの脳波イマイチやでって感じの対談に出てくるのはどうなのかと思うわけです。誰だよあの企画を仕込んだの、ってみんな思ったんじゃないかと。なんてったって、岸田さんはメッセージ性やカリスマ性がないとかいう誹謗中傷は人権問題じゃないかとさえ思います。

 さすがにこれはマズい記事だし、ほんとマズい人だなあと思っていたら、思った以上にマズかったので、マズい工法をした先に「マズいんじゃないですかね」と伝えたら、本人も「マズいと思いますけど、どうしたもんですかね」というマズい対応でした。

 で、この中野信子さん自身は創価中高のご出身で、6年連続成績トップの最特待生成績は大変に優秀だったものの、途中で進学先大学ご学友に「学位を取ったら『愛の脳科学』みたいな本を沢山書いて儲けてみたい」などの趣旨のお話やメールも書いておられ、どうも当初からそういう方面で有名になりたかったお考えの持ち主とも感じられます。

 創価系の文筆でもご活躍になられ、世紀堂から上梓された名著『脳科学からみた「祈り」』(中野信子・著)では、信心が脳を活性化し免疫力を高め、健康長寿の源であると力説しておられます。確かに拝読していて血圧が上がりましたので、なんらかの脳科学的影響があったのではないかと私も実感できました。

 本来ならば小保方晴子さんに準ずる存在だと思うのですが、ご係累が創価学会で活躍されたH氏、また現状では独立行政法人日本学生支援機構方面にも見え隠れしておりますので、まあそういうことなのだろうとは思います。

 創価学会、素晴らしい宗教組織だと思うんですが、公開情報でも把握できるし素行調査でも皆さんそう仰るのに、なぜか世間的にはアピールポイントにしていない中野信子さんの奥ゆかしさには感動を覚えます。そうならそうとハッキリ仰っていただいていいと思うんですよね。みんな、そうかそうかと受け止めてくださるでしょうし。

 ただ、一番の懸念は、いろんなものを上手く隠して、首尾よくいろんなことで起用をした後で取り返しのつかない事件を引き起こして知らずに推薦したり「まあいいんじゃないの」とハンコを捺したりした人々が、無事大爆発に巻き込まれて「俺は知らなかった」「騙された」と責任を相互に押し付けた果てに人狼状態となり人が吊るされることで、やはり禁じ得ません。

 「面白い本を書く人だな」というレベルであれば、好きな人は読めばいいだろうし人畜無害な健康本の扱いで売れる分には良いと思うのです。ただ、年齢的にも頃合いが良いし、次のことも考えて政府系審議会で名前を売り、信頼が地に落ちたり旋風が吹き荒れたりしてる地域で、良きところで党勢回復のジャンヌダルクにしようなんて話が万が一考えられているようでしたら「それは大変な地雷でやんすよ」という話は、ちゃんと分かってる人が事前にしておくべきだと考えます。

 そして、これらの話は、みんなうすうす気づいてるんだと思うんですよ。

 なんとなく「これはアカンのでは」と思いつつ、よろしくない決断をするまでの決定打が見当たらない的な、そういう状況で、ほんと皆さんご安全にという気持ちでいっぱいです。

 誰か来たので、こちらからは以上です。

 画像はAIが考えた『優秀で知名度もあるけど中身のない女性が割烹着とコネを手繰って権力中枢に入り込み、もっとカネにしようとする一部始終』です。呪文駆使して頑張って割烹着出そうとしてたんだけど、全然割烹着にならない、鬱だ


割烹着が出ねえ… Japanese white apronでは駄目なのか…

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山本一郎(やまもといちろう)
神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント