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有権者は興味ないけどメディアでアホほど報じられる政策(LGBT法、改正入管法など)

 公明党さんから三行半つきつけられて自民党都連が解体ショーになりそうですが、御大将である岸田文雄さんがあまり気にしてない風なので困っちんぐ。

 普通にやったら10勝19敗ぐらいに、下手すると7勝22敗、それも1勝は15区柿沢未途なので都連代表萩生田光一さんの切腹と挫折になってしまうのか心配でなりません。詰め腹を切るべきは高島直樹と高木啓(また遠因を作った元都連代表の下村博文さん)だと思うんですが。

 記事には書きませんでしたがネットパネルで追跡もやってて政策別も聞いています。大きな枠組みで言うと相変わらず「年金・社会保障」と「雇用・景気」ですが、前回参院選と2月からの地方統一選挙で大きな違いがあるとすると「子育て支援」と「物価対策」といういままであんまり視界に入っていなかったキーワードが、有権者のフリーワードから無視できない頻度で出現するようになったぞという点です。

 …あ、画像は駄目でした(削除)。

 問題は、御大将が早期解散(7月23日)に踏み切るかどうか、また、奇襲的な前倒しをするかどうかなんですが(例えば7月9日、16日など)、個人的には無いんじゃないのかなと思ってます。ただ、岸田文雄さんはトップとしてのこだわりが見えにくいタイプで、かつこだわりポイントがあんまり合理的でない場合があり、良く分からないというのが正直なところです。

 ただ、これで秋まで粘って臨時国会冒頭二週間ぐらいで野党から馬鹿にされてブチ切れて解散するにしても、うっかり猛暑になって電気代が大変になったり、ガソリン代補助が打ち切りになって地方経済が死滅したりすると今度は総合景気対策をまた打たなければならなくなるので、岸田政権全体で見る場合は上がり目がないため選挙は早期がいいんだという主戦論が出るのもまたむべなるかなといったところでしょうか。

 足下では、自民党の選挙予測がガリガリ更新されておりますが、東京では惨敗は避け得ぬ状態、神奈川千葉埼玉愛知福岡でも勝てると思っていた大物議員の小選挙区落選(再落選・比例復活できずの場合も)があるため、気は抜けません。たいして人気もないのに都市部で躍進しそうな立憲民主党が野党一本化に成功すると「何でおまえが議員に」ということにもなりますので、もうちょっと考えて欲しいというのはありますが状況がこうですから仕方がありません。

 また、政策別ではメディアで再頻出のものを前回同様20件並べて有権者に関心を繰り返し聞いていますが、G7広島サミットで目玉だったはずのLGBT法案や目下盛大に騒いでいる改正入管法についてはほとんど無風です。確かに有権者からすると夫婦別姓はともかくホモが入籍できるかどうかとか関心の持ちようがないのも事実であって、また改正入管法は左翼や朝日新聞毎日新聞東京新聞があれほど騒いでいるのに「前回(地方統一選挙、衆参補選か参院選の)投票に行ったし、今回投票に行く」人は政府案の入管法賛成が40%を超えています。反対が17%、残りが分からないなので、割とみんなどうでもいいと思っているのは間違いありません。

 一方で、マイナンバー法や物価対策、防衛費増額、円安、子育て支援といった岸田政権でも重点政策分野とされているカテゴリーには関心が深く、また、有権者の立場によって考え方が違うのも間違いありません。特に、都市部と地方、既婚者40代男女と60代以上男女とでは、まったく考え方が異なりますし、若い人の維新支持増加が一服し始めているのは維新の躍進が次の選挙までぐらいなのかなという印象を持たせるには充分です(今回は維新に追い風が吹くのは間違いありませんが)。

 このあたりを総まとめにしてスローガンを打ち立て選挙戦を早期に開始するのだと御大将が決断されるのであれば止めませんし、秋にはもっと状況が悪くなっているであろうことからフリーハンドを求めるにはまだ在任一年半とはいえ勝負に出る可能性も捨て切れないといったところでしょうか。

 いずれにせよ、どの時期でやっても岸田文雄政権足下では自民党は獲得議席が現有より減るのは確実の情勢ではあり、総裁選前に詰め腹という話になると私はまた出走表を作って文春に掲載しなければなりません。

 全体的にいろいろ救いがありませんが、これもまた政治ということで、恨みっこなしで頑張ってまいりましょう。


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山本一郎(やまもといちろう)
神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント