保護猫カフェから猫を迎える前に知っておきたいこと
昨年から続くコロナ禍により、在宅勤務になり、家にいる時間も増えたので、保護猫カフェから譲ってもらって猫を飼い始めました。
しかし、飼い始めるまでも、飼い始めたあとも、実家で飼っていたころとは様子がかなり違っていてビックリしました。
なので、これから猫を飼うことを検討している方に、保護猫カフェから譲ってもらった猫は家に来てからどうなるのか、参考にしていただければと思います。
(前置き)保護猫カフェの猫はどんな感じ?
一例として、筆者が通っていた保護猫カフェの特徴は次のとおりです。
日本猫が多い
黒猫、白猫、トラ猫、サビ猫など、ノラでよく見かける感じの猫が多かったです。日本猫は遺伝上の病気になりにくいようで、純血種ほど育てるのが難しくないそうです。
成猫がいる
ペットショップでは圧倒的に子猫が多いようですが、保護猫カフェには1歳以上の猫も多く在籍していました。子猫より病気になりづらいので心配事が少ないです。また、育てたら思ったより大きくなっちゃった(または思っていたほど大きくならなかった)というミスマッチも起こりづらいです。
兄弟猫が多い
多頭飼い崩壊などの環境から保護されてくるからか、兄弟猫が多くいました。その場合、兄弟で譲渡先を探していることが多かったです。2頭飼いしたい場合は、ペットショップより保護猫カフェのほうが探しやすいかもしれないです。
キャリアの猫がいる
猫エイズや猫白血病などのウイルスを持つ猫も在籍していました。ペットショップではまず見かけないため、猫の病気に関しての理解が深まりました。
じっくり探せる
色々なタイプの猫がいるので、自分と相性の良い猫はどんな猫か、触れ合いながらじっくり探すことができます。(じっくりしすぎて先に他の里親が決まってしまうこともありますが・・・)
お金がかからない
猫に必要なお金は、保護猫カフェ数時間分の利用料と譲渡までにかかった医療飼養費で、合わせて3万円程度でした。ペットショップの場合は安くても十数万円かかります。そのため、猫自身のためにより多くのお金を使えることが良かったです。
1日目:猫がお家にやってきた
私は、当時十数匹いた中から、最終的に9ヶ月になるキジ白の雄猫を選びました。
・大きさが好みだった
・お店に行くとそばで寛いでいることが多かった
・おもちゃで派手に遊ぶところが可愛かった
・甘ったれっぽそう
といったところが決め手でした。
保護猫カフェから連れ帰った初日(昼)ですが、まず3段ペットケージの最下段にキャリーケースを入れてキャリーの口を開けてみました。
結果、数時間、キャリーケースから全く出てきませんでした。瞳孔が開きっぱなしで、周りの様子を窺っているようでした。
キャリーから全く出て来る気配がないので、しばらく放って置いたら、いつの間にかケージ内のドームベッドに身を隠していました。
夜になり、ドライフードをあげてみましたが、全く食べませんでした。水も全く飲みませんでした。しかし、Ciaoちゅ~るをあげてみたら食べてくれました。
その後もずっとドームベッドにおり、トイレにも行きませんでした。
まとめ
・瞳孔は開きっぱなし
・ドームベッドから出てこない
・食べたり飲んだりはできない
・トイレもしない
・Ciaoちゅ~るは用意しておいたほうがいい
2日目:ケージの中で遊ぶ
朝、起きてきたらトイレにうんちとおしっこがありました。夜のうちに使ったみたいで、まずは一安心です。
ドライフードは少しだけ食べてくれましたが、まだまだ必要な量には全然足りてないです。水もほんの少しだけ飲んでくれました。なので、今日もちゅ~るでサポートしました。
そして、なんと、ドームベッドから出てきて姿を見せてくれるようになりました。まだケージからは出てこないですが、ケージの外から遊ぶことができました。
まとめ
・姿を見せてくれるようになった
・ケージから出てこない
・少しだけ食べたり飲んだりできるようになった
・トイレするようになった
・ケージの外から遊べるようになった
3日目:夜鳴きが始まる
かなり慣れてきたのか、ケージから出てきて部屋の探検をするようになりました。1つずつ着実に心配事が減ってきました。しかし、まだ人間がそばにいると慌ててケージの中に走って逃げてしまうので触ったりはできないです。
また、この頃から、ごはんも完食するようになってきました。
ただ、夜に「アオーン」と鳴くようにもなってしまいました。猫とは別の部屋で寝ているのですが、部屋にまで聞こえてくるので、近所迷惑になっていないか心配になるほどでした。そしてこれがなんと10日目くらいまで続きます。なので、防音対策が必要です。
まとめ
・ケージから出くるようになった
・普通に食べたり飲んだりできるようになった
・人間が近づくと本気モードで逃げる
・アオーン鳴きは防音対策が必要なほど大きい
7日目:まだまだ人間が怖いみたい
家にはすっかり慣れたようですが、近くに寄ると逃げてしまいます。夜鳴きがあるのに加え、保護猫カフェ時代のやんちゃな様子も知っているので、この頃が一番精神的にキツイです。とても日々が長く感じました。
15日目:触れるようになった
ようやく人間にも慣れ、触らせてくれるようにもなりました。夜鳴きもしなくなり、徐々に家族の一員としての暮らしになってきています。
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60日目:コミュニケーションもバッチリ
遊んでほしいときやお腹が空いたときにこちらのタイミングなどお構いなしに身体を擦り付けて要求鳴きをしてきたり、かと思えばいきなりかけっこを始めたり。疲れて撫でろと言わんばかりに擦り寄ってきて、ゴロゴロ言ってきたり、保護猫カフェ時代以上の甘えん坊になっています。
さいごに
保護猫カフェの猫は新しい環境に弱く、いろいろなことができるようになるまでにとても時間がかかります。なので、思い通りにならなくとも気長に待つ心構えが重要です。
もう一つ。保護猫カフェでは大切に育てられており、毎日、仲間猫やお客さんと遊べて退屈しない生活でした。これからは、それをしてあげられるのは自分だけです。常に『自分は猫の幸せを想って行動できているだろうか』と問いかけ続け、愛情と時間を注いであげることがとても大切だと思います。