「信じ切る力」は大切という話
ひょんなことからNHKオンデマンドに登録したので色々見ている。数あるストリーミングサービスの中でもコンテンツの質という面ではやはりずば抜けていると思う。自分に刺さる番組がたくさんある。
中でも ズームバックオチアイ はとてもおもしろかった。
2021年1月に放送された会は、グレートリカバリーがテーマだった。Withコロナ、ポストコロナ社会をどうやって回復していくか。かなりおもしろかったのでぜひ皆さんに見てほしい。
大きく心に残ったのは、「良い方向にしかいかないと信じる」という言葉。ポジティブシンキングとはちょっとまた別で、落合さんは番組内で「信じ切る力」と表現していた。
「楽観的に考えない方がかっこいいと思いはじめたらおしまいなので。もちろんよぎってもいいんですけどね。よぎっても口に出さないっていうことが重要だから。」
「あえて(最悪と)言わない。社会は良い方向にしかいかないと信じるかどうかなんですよ。僕は良い方向にしかいかないと思ってるんだけどね。」
僕が落合さんにすごく共感する部分はまさにここで、どんなときでも良い方向にしかいかないと信じ切る力を持っていて、なおかつ信じるだけでなく実現するために動いているところがとてもかっこいいし尊敬できるところだ。別の媒体では「社会に対する父性」という言葉を使っていたが、似たような意味合いを持っていると解釈した。
僕はいま教育に足りないのは「良い方向にしかいかないと思い切る力」だと思う。学校改革が叫ばれて久しく、日本の教育はだめなところばかりがクローズアップされている。先日文部科学省が始めた #教師のバトン プロジェクトでも、現役教師たちの不満が爆発している。みんなが「良い方向」が見えないほど疲弊している。まずはそこを解決しないと本当に厳しい。
ただし、解決と同時にその先の「ビジョン」を明確にしないといけない。そのビジョンとは、社会的ビジョンではなく目の前の子どもたちがどういった成長を遂げていくのかを考える必要がある。Society5.0とか第四次産業革命とかSDGsとかは正直二の次で良いと僕は思う。
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みたいなことを考える切っ掛けになる番組なので、ぜひ見てほしい。2020年7月には教育がテーマの回がある。
メディアと教育の関係から、コメニウスの『世界図絵』やスプートニク・ショックからの教育内容の現代化にも触れられていたり、NHKの持つ過去の教育映像が出てきたり、かなりおもしろかったのでぜひ。おすすめです。
宮島衣瑛です!これからの活度のご支援をいただけると嬉しいです!