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これからのプログラミング教育や、つくることの学びを考える読書会へのお誘い
要点だけ知りたい方
これからのプログラミング教育を考えるためには古典的な議論に立ち返りつつそれを発展させていこう、という趣旨で、構築主義に関する文献の読書会をやってます!一区切りついたのでメンバーを再募集しています!興味がある方はこちらの申し込みフォームから申し込んでください!初回は2月22日(土)20:00-22:00 を予定しています。
構築主義 constructionism の読書会
Designing Constructionist Futures の読書会を開催します。プログラミング教育、創造的な学び、構築主義... といったキーワードにピンときた皆様、ぜひ一緒に読みませんか!英語の文献ですが、みんなでやればどうにかなるはず!初回は11月7日(木)20:00- オンラインで開催します。 pic.twitter.com/M2CzMwGJSy
— 宮島 衣瑛 / Kirie MIYAJIMA (@kiriem_) October 23, 2024
昨年10月からやってきた構築主義に関する文献の読書会。おかげさまで毎回10人くらいの人たちが集まってくれて、先日一旦区切りがついた。わたしたちが読んでいる "Designing Constructionist Futures" は、全部で38章ある大作なので、とりあえずメンバーで分担して半分読み切った。僕としては、構築主義の現在地が知れたのでよかったなぁと思いつつ、別の文献呼んでもいいかと思っていたんだけど、メンバーの皆さんの熱い要望もあり、この本を最後まで読むことにした。というわけで、このタイミングでメンバーを再募集します!
どんな本を読んでるの?
Holbert, Nathan. Berland, Mathew and Kafai, B., Yasmin. "Designing Constructionist Futures: The Art, Theory, and Practice of Learning Designs", THE MIT PRESS, 2020 をみんなで分担しながら読んでます。どんな本かの説明はこちら。(ChatGPTによる意訳)
構築主義(Constructionism)は、1980年にシーモア・パパートによって提唱された学習の考え方です。この考え方では、人は何かを理解するときに、他の人と一緒に、または他の人のために「ものを作る」ことを通じて学ぶとされています。
構築主義の大きな目標の一つは、学習者を単なる知識の受け手ではなく、「創り出す人」として尊重することです。そして、学習者自身が意味を作り出せるようにするため、世界で最も創造的で強力なツールを誰もが使えるようにすることを目指します。
本書では、世界中のさまざまな研究者が、新しい技術や理論をふまえて、構築主義の考え方を再検討し、発展させています。彼らの研究をまとめることで、構築主義が教育の研究と実践において進化してきたことがわかります。また、それと同時に、教育研究者や実践者が構築主義から学び、学習者の創造性やコミュニティを大切にした学びのあり方を考えるヒントを得られることも示されています。
この本では、以下のようなテーマについて探究されています:
• 構築主義的な学びのデザインが、学校や家庭、バーチャル空間など、さまざまな環境でどのように機能するか
• 十分な学習資源を与えられなかったり、見過ごされてきたり、抑圧されてきた学習者をどのように支援するか
• 協働による学びのあり方
• 「創造的なものづくり」としての学習の意味を考え、学校という枠組みの中で創造的な活動をどのように支えていくか
最後に、未来を見据えた教育のリーダーたちが、構築主義、デザイン、研究の今後の可能性について語ります。
どんな進め方でやってるの?
2週間に1回程度、木曜日の20:00-22:00に Zoom に集まってやってます。基本的にすべてオンラインでやってます。
毎回報告担当者が Google Slide でレジュメを作ります。精読する会ではないので、重要なところをスライド10枚でまとめ、感想と議論したい点をそれぞれ1枚ずつまとめてもらいます。
当日はそのスライドに基づきながら報告してもらい、オーディエンスは気になったことや感想、意見などをスライドに書き込んでいきます。
各章大体1時間ずつなので、1回につき2章やっていく方式です。
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どんな人がいるの?
多様なメンバーが集まっています。研究者、大学院生から小・中学校の先生、民間スクールの運営者や CoderDojo のような非営利組織で子どもに携わっている人まで。中には、プログラミング教育のことが知りたくて、メディア関係のお仕事をされている人もいます。どのような背景を持つ人でも構いません。
参加のための条件はある?
前提の知識や経験はまったくもって不要ですが、自分の頭を使って考えて、積極的に議論に参加してくれると嬉しいです。皆さん1人1人の多様な見方によって知識は構築されていきます。
この研究会は、誰かから何かを教えてもらう塾のような場ではありません。対話を通してそれぞれがそれぞれになにか持ち帰ってもらう、そんな場です。どんな意見・感想でも構いません。フリーライドすることだけはNGです。
英語苦手なんだけど
わかる。僕も苦手。というか、得意な人のほうが少ないです。
でも、2025年を生きるわたしたちには ChatGPT をはじめとする Generative AI があるのでまったく怖くないです。生成AIを使いまくって、わたしたち自身がコンストラクショニストになりましょう!
全部参加できないんだけど大丈夫ですか?
もちろんです。読書会の様子はすべて録画して YouTube で限定公開しています。あとからご覧いただき、コメントでもいただければ最高です。
Season 1 参加者の声
前半戦、ありがとうございました!構築主義という言葉もこの会に加わるまで聞いたことがなかったのですが、文献を読むことで先行的な取り組みを知ることができたのはもちろんのこと、各会のディスカッションを通じて身近な/現在進行形での教育現場での実践について皆さんのアイデア・気づきが集まっていく、という時間がとても面白かったです。そしてそれらに関連して、ティンカリングやクリエイティブラーニングといった手法を知ることができたのも学びでした。初学者と関わる機会のある皆さんだからか、純粋な質問や”こういうコメントでもいいのかな…?”に対しても、温かく誠実に応じてくださったのがありがたかったです…!
毎週Constructionismの話ができるのは嬉しい。話すと自分も理解に繋がるし、改めて考えたりできて良い。Constructionismもパパートが言い出してからちゃんと広がってるのだなと感じる。
Constructionismを追求するにも、クリエイティブラーニングみたいに発展させるにも、もっと知りたい
難解なマインドストームそのものもいつかみんなで攻略したい。
この本を読むにもAIに助けられまくりだけれども、AI x Constructionism みたいな話ももっとしてみたい。
本自体もそうですが、みなさんとのディスカッションを通して、普段のイベントや関わっている教育関連の諸々を少し俯瞰できたことは大きかったです!他にお勧めしてもらった本も、考えをふかめるきっかけになりました。構築主義に触れる中で、もっと楽しい体験・ものづくりを提供できるように自分にももっと知識がないといけないなと改めて感じましたし、一度のイベントも「子どもたち一人ひとりにとってどんな体験だったのか」をもっとじっくり考えたいなと思うこともありました。
この読書会が目指すもの
次の学習指導要領改定を前にして、僕は構築主義や創造的な学びをベースとしたプログラミング教育に関心がある仲間たちを増やしていきたいと思っています。そんな人たちとじっくり議論できる貴重な場になれればいいなという思いから、大学院のいつものメンバーだけでなく多くの方に参加してもらえるようにしています。
このスライドの内容や、普段私が発信していることに少しでも共感してくれている方にはぜひ来てもらいたいです。
参加方法
興味がある方はこちらの Google フォームからお申し込みください。後ほど Facebook グループにご招待します。
Season 2 の初回は2/22(土)20:00-22:00を予定しています。皆様とお会いできることを楽しみにしています!
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