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雨の恵み

雨が今日は一日を通して降るという。

毎晩寝る前に、
部屋の空気の流れを作るため、
窓を少し開けてベットへ行く。
窓はベッドに面してある。

梅雨に入る前までは、
朝方カラスや雀の近所巡回の声で眠りから覚めることが多かった。
カラスによるハンガーの盗難を経験したり、
歩いている最中に起こった突如のカラスの攻撃などの経験から、鳥に対して、朝は特に、敏感にわたしの体が反応する。
朝の突然の自然の目覚ましがあるけれど、
それよりも寝苦しさの方が嫌なので窓を少し開けるのだ。

今日は朝から雨の降る音、風と雨が反応し、車が通ると響かせる水音で目を覚ました。

今日はカラスは来ない。
スズメは2匹伴ってベランダに来たけれど、
雨宿りみたいな気がして、
無理に追い払うことをわたしもやらなかった。
いつもはベランダから「チュンチュン」などの声がすると、神経質になる。しかし今日は、雨の音に合わせて鳴く雀が可愛く思えた。

最近は暑い日が多かった。
太陽も眩しくて、お昼に外へ出ることが億劫で、
夕方に動き出す日が続いた。

今日は涼しい。
雨ばかりだと鬱陶しいかもしれない。
でもたまに降る雨は歓迎する。

雨の音を聞いて、静かにコーヒーなどを楽しみながら外を眺めたりして、いろんなことに考えを巡らす。
今日は悪い方向に考えることはない。
それよりも、
家時間が豊かになる。

雨の日は自然の音もあって、ゆっくりと本を読んだり、大切な人といろんなことを語りながら静かに落ち着いて暮らせる。
今日は、風もそこそこあって気持ちが良い。

この調子で、大人しく家ごもりを楽しみながら、今の世を蔓延る悪いことが徐々に消えていくことを願う金曜日の午後である。

夜に近づくにつれて、雨脚が強くなるらしい。
今夜は、クマが昨日つくってくれた美味しいキーマカレーでも食べようと思う。

#エッセイ #日記 #雨 #家時間 #鳥 #雨の音 #窓 #金曜日

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