ご挨拶

私は、インスタグラムで切り絵を投稿しています。
見た夢を絵に描き、切り絵にしたものです。

自己紹介として、書いておきたいことは特にありませんが、切り絵を見てくださった方に向けて、少しだけご挨拶ができればと、最初の記事を書きます。

というのは口実かもしれなくて、私がただ詩を書きたいだけという理由でnoteを始めました。

夢で見た光景を絵に描いていると、私自身も「これはいったい何の絵なのだろうか」と、わからないことは多々あります。

見ている夢のすべてを覚えていられるわけではなく、断片的に見えたものや印象的なものを、つなぎ合わせたイメージのようなものを描いているのですが、その夢にはそれぞれ、見ている最中に心に感じるものがあるのです。

最初は、心に感じたものをそのまま言葉にすることがとても難しく感じ、夢には何かの意味や暗示があるはずだと、それを分析して事細かに、出来るだけ詳細に言葉にしようと躍起になっていた時期もありました。

しかし、事細かに書けば書くほど、言葉がこねくり回されていくようで、ある時、私が感じたものとは全く別のものを表現している文章になっている気がしました。
分析するのも、考えるのも、私は得意ではないからです。

詳細にこだわり、意味を考えれば考えるほど、文章ばかりが無駄に長くなり、言いたいこともズレていき、うまく伝わるものになっていないと感じました。

だから、感じたままを言葉にしたくて、絵それぞれに出来るだけ簡潔に、詩を書こうと、ある時から思ったのです。

詩を書くことに気恥ずかしい気持ちはあるのですが、素直に言葉を紡ぐと、自然にそうなっていきました。

夢には何かの暗示があると信じている人もいるだろうと思いますが、今の私はあまりそのようには思っておらず、その夢から自分が何を感じたのかを、絵と同様に大事にしています。

私は元々あまり夢を見ない人間だったのですが、病気を境に頻繁に夢を見るようになりました。

夢を見るのは「あまりよく眠れていない」「精神状態が良くない」と、療養中はよく周囲の人に言われていましたが、病気が快復した今でもずっと見続けています。

身体が快方に向かうにつれ、何かが変わった、と感じたきっかけが夢でした。
夢の絵を描きたいと思ったのは、その夢が素敵だと思ったからです。

絵の道になんて進んでこなかった自分が、こんなに絵を描き、切り絵にハマっていくなんて想像もしていませんでした。

切り絵を好きになった理由は、単純に紙を切るという作業が好きだということもあるのですが、絵を描く以外に、紙を切る作業が加わると、1枚の絵と一緒にいられる時間が長くなるので、それが嬉しいのです。

作品が増えていくにつれて、だんだんと自分の子供たちのように思えてきます。
絵を描いているときも、何十時間もかけて切り絵にする作業も、産みの苦しみに似ているところがあるように思うのですが、彼らが増えていくほどに、眺めるたび幸せな気持ちになっています。

自画自賛のようになってしまいましたが、下手の横好きです。
見てくださった方、温かい目でご覧ください。

展覧会などに参加させていただくことは増えましたが、いまだに「この絵は何の絵ですか?」と聞かれると、詩をそのまま言うのも恥ずかしいので、絵の説明は出来ればあまりしたくないというのが本音です。

個人的には、私が感じたものを、見てくれた方々が知らなくても、それで良いとも思っています。
詩はあくまで、私がその夢の懐かしさを覚えておくための言葉です。

とりあえずは、友達100人作るような意気込みで、100枚ほど、作品が出来たらと思っています。
残りの人生で1000枚くらい作れたら上々かなと、今はそんな気持ちです。

目標とか計画は立てずに、自然に身を任せて描いて作って、心を放浪させながら、芸術を愛して生きる人生にしていきます。

切り絵を見てくださった方、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
新しい切り絵もぜひ見ていってください。

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