【北海道編】旅の記録 5日目
1.いざ、礼文島
2023年6月23日、北海道の旅を始めて5日目。
フェリー以外はずっと車中泊なので、そろそろちゃんとした宿に泊まりたくなる頃でした。
タイトルの通り、この日は日本の最北の離島である「礼文島」へ行ってきます。
礼文島での車中泊も考えたのですが、稚内~礼文島までのフェリーに車を乗せるのが非常に高額。
人だけなら5000円くらいなのに、車込みだと片道2万円くらい。往復4万。無理。ちょっと勘弁してほしい。
そのため、礼文島では宿をとり、礼文島内は原チャリで移動することにしました。
レンタカーという選択肢もあったのですが、いかんせんレンタカー代も高かったので、一番安い移動手段にしました。
そんなわけで、いざ出発です。
正確な所要時間はわかりませんが、いい感じの時間にノシャップ岬までたどり着きました。
フェリー乗り場は左かーなんて簡単に考えていましたが、思わず二度見してしまいました。
だってこれ、ロシア語が併記されてるじゃん!!
最北だの果ての地だの言ってきましたが、ロシア語まで併記されると、本当に最北なんだな、というのを改めて実感しました。
この稚内には、無料駐車場とかいう神システムが存在します。
そこに遠慮なく車を停めて、フェリー乗り場まで歩いていきます。
当然立地はあんまりよくありません。フェリー乗り場まで約1kmほど歩きますが、無料なのはデカい。
2.最北の離島「礼文島」
乗船時間約2時間の船旅を終え、最北の離島である礼文島へ上陸しました。
ここが最北かー、などと感傷に浸っている時間はありません。
なぜなら、予約していたレンタルバイク店は17時閉店。
そして礼文島についたのは12時25分。
バイクに乗っていられる時間は5時間もないんですよ。
そのため、急ぎ足で原チャリをレンタル。
書類をチャチャッと記入し、この日の相棒とご対面です。
ヘルメットもレンタルし、最高速度30km/hの旅が今!始まります!!
2-1.スコトン岬
まずは最北の離島の最北である、スコトン岬を目指します。
その道中にも例に漏れず、ユニークなものがたくさんありました。
簡単に紹介していきます。
ここの礼文島の山々、というか丘?には、ほとんど樹木らしい木が生えていませんでした。
あったとしても指折り数えることができる程度。
主に生えているのは写真のように、背の低い草ばかり。
豪雪地帯となると、高く成長する木は育ちにくく、こういった寒さに強そうな草しか生き残らないのだろうか。
なんて、調べたらすぐにでてきそうなことをしばらく考えながら走っていました。
レンタルバイク店から走ること約25km。
北限の島、礼文島の最北端であるスコトン岬に到着しました!!
最北限の地とはいえ、天気がいまいちだったのであまり感動を味わうことができませんでした。
晴れていれば、遠くに樺太(サハリン)が見えるようです。
日本の国土にいながら海外の土地を見ることができる絶好の機会だっただけに、ちょっと残念でした。
ちなみにスコトン岬、外国人観光客でごった返していました。インバウンドですねぇ。
他にも、写真に収めてなかったみたいですが、ここスコトン岬に民泊がありました。
その名も「民泊 スコトン岬」。なんのひねりもなくて好感が持てますよね。
ということで、もうちょっと天気が良ければ綺麗な風景が見えたであろうことを想像しながら、スコトン岬を後にしました。
2-2.島内散策
礼文島は南北29km程度の、小さな島です。
しかし小さいからと言って魅力まで小さくはありません。
少し見どころを調べてきたので、綺麗そうな景色を求めてレッツ南下。
写真じゃわかりづらいですが、断崖絶壁の岬なので、柵の近くまで行ったらすぐ海でした。ちょっとビビる。
Google Mapで見たときは「へー、空港あるんだー、でも距離短いからフェリーでいいよなー」くらいの気持ちでした。動いていると思っていたので。
ところが、運用休止中って書いてあり、どんな状態で保存されているか見たくなるってのが、廃墟好きの人間ですよね。
2003年に定期便の就航が取りやめになり、2009年に供用を休止したようです。
それ以来ずっと休止中とのことなので、2023年時点では14年も無人で休止中の空港です。
どうやら滑走路が短く、ジェット機が離着陸できないらしく、プロペラ機専用空港として運用されていたようです。その使い勝手の悪さも、休止の原因でしょうか。
というか2003年から2009年までは何をしていたんでしょうか……臨時便とかを飛ばしてたのかもしれません。
内部をなめまわすように見たのですが、荒れている感じもなく、ただの虚しく廃棄された施設、廃墟でした。
この廃墟の後ろに滑走路の廃墟があったのですが、当然そこも立ち入り禁止です。
「滑走路の廃墟を原チャリで爆走してみたwwwwww」とかやってみたい人生でした。さすがに人生終わるにはまだ早いので、自粛します。
金環日食は、地球から見て月と太陽が一直線に並び、月が太陽よりもほんの少しだけ小さくなる時、太陽が月の影に隠れて光の輪状になる現象です。
太陽の一部を隠すのが部分日食、全部隠すのが皆既日食、その中間が金環日食という感じです。
金環日食が見れるような好条件はめちゃくちゃレアですが、部分日食や皆既日食くらいなら比較的良くあります。ざっくり10年に1回くらいですね。
ちなみに次は2030年と予想されています。
無事に礼文島、一周しました!!うおおおお!!
と思っていたのに、西側と南側まで行けませんでした。時間的制約です。
ここに戻ってきた時間が16:31。返却は17時まで。
はい。詰みです。
もっとも西や南に何があるというわけでもないのですが、「何もない」を見に行っているので、結構残念でした。
3.一日の終わり
この日は車中泊ではなく、民泊へ泊ります。
せっかく離島に来たのに特産品を食べずに帰ることなんてできようか!いや、できない!(反語)
というわけで久しぶりの布団です。
礼文島の昆布を使った昆布焼酎を飲みながら、島の名物をいただく。完璧なムーブ。
たまたま相席になった方がいたのですが、その方がバイクで日本中を旅しているらしく、僕よりもずっと若いのに旅の経験値はずっと高くて、めっちゃうらやましかったなぁ。
礼文島も愛車でブイブイ言わせながら廻っていたらしいのですが、僕の行けなかった西側、南側にも行っていました。
案の定、何もなかったみたいですが……
全国にライダー用の格安宿泊所とかがあるので、普段はそこで寝泊まりしていて、留萌のみつばちハウスも知っていました。
ここにみつばちハウスのこと書いてます。廃墟だと思ったホテル。
こんな風に旅人と出会えるのも、なんかいいなぁ。
青ヶ島旅でも登山家と知り合ったし、居酒屋で生まれるコミュニケーション、これからも大事にしていこうと固く誓い、布団に潜り込みました。
やっぱコミュニケーションよりもお布団、最高。
5日目移動距離:95.5km
レンタル原チャリ走行距離:70.4km
総走行距離:737.6km
車の走行距離だけカウント中。原チャリの走行距離は最後に加算します。