【番外編】青ヶ島・八丈島探検記録
【初めに】
ごめんなさい。本記録は14,000文字以上あります。
お時間あるときに読んでいただければ幸いです。
さて。
どうもこんにちは、僕です。
旅の記録17日目で止まってるから、ついぞ死んだか?と思われがちですが、どっこい生きています。
それじゃ続きも書かずに何やってんねんこのクソボケニートめ、と思われるかもしれませんが、実はちゃんとした生活を送っているんですよ。
転職活動とゼルダの伝説 BRATH OF THE WILD。
膨大な電子の海に散らばる転職先の数々から自分に最適っぽい会社を探すことと、ブレワイで見知らぬ土地を歩き回ることは酷似しています。
もはやブレワイこそ転職活動。ちょっとだけ言い過ぎたかも。
5月12日に続編のティアキン発売しますね。めっちゃ楽しみです。
どこで予約するか悩みすぎて、まだどこでも予約してません。発売日に届かなかったら、ブレワイの思い出note書きます(嘘)。
閑話休題。というか本題にも入っていませんでした。
【計画】友人と青ヶ島っていう離島に行ってきました。
青ヶ島ってなんぞ?
青ヶ島は伊豆諸島に属する孤島です。
東京から約360kmほど南に位置しています。
この島は「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」に選出されているほど、世界規模で注目される絶景です。残り12個は知りません。たぶんオーロラとかでしょ、知らんけど。
ヘッダーにもネタバレで掲載していますが、青ヶ島の絶景の特徴は「2重カルデラ」という世界的に見てもレアな地形をしています。
ちょっとだけ歴史的背景を説明すると、
3000年くらい前の海底火山で島のほぼ全体ができた(外側のカルデラ形成)
1785年に発生した火山活動により、島民は八丈島へ全員避難。内側にカルデラが形成された。
1824年に偉い人が主導して青ヶ島へ帰還した。
ということで、外側と内側にカルデラができ、それがまたすっげぇ絶景だそうです。
ついでにこの青ヶ島、かの有名な「君の名は。」で登場する糸守のモデルであるという説もあります。
都会から遠く離れた離島ということもあるため、気象条件が整えば頭上には満点の星々が瞬く様を見ることができるそうです。
青ヶ島村のホームページでは「星の箱舟」と表記されており、ここで見れる星空はいっそ鳥肌が立つレベルです。
ぜひご覧いただきたい。
時期的にもそろそろ天の川が見れる頃ですし、春の星座と夏の星座がどちらも楽しめそうです。
僕はこの星空もとても楽しみにしていました。(フラグ)
日本の自治体の中で一番人口の少ない村が青ヶ島村ですが、それが東京都にあるんです。ちょっとユーモア効いてますよね。
しかもこの島、車は品川ナンバーです。
さて、そんな素晴らしいところだらけのように思える離島・青ヶ島。
そろそろ、この島のやべぇところを紹介していきます。
青ヶ島は「選ばれた者だけが行ける島」と呼ばれるほど、この島へ行くのは容易ではありません。中二病っぽい…すき…
本土から青ヶ島への直接アクセスは不可能で、必ず八丈島を経由する必要があります。
八丈島までは竹芝桟橋からフェリー、もしくは羽田空港から飛行機を使用してアクセスします。
八丈島から青ヶ島は、フェリーもしくはヘリコプターにてアクセスします。
これだけ聞けば「乗り継ぎは面倒よなぁ、選ばれた者って程か?」程度の認識かもしれません。
まずフェリーですが、島全体が断崖絶壁すぎるのと島自体が絶海の孤島すぎて、海の波やうねりを受ける港には着岸できないことが多いそうで、フェリーの欠航が度々あります。
シーズンにもよりますが、年間平均の就航率はだいたい60%とのこと。
4月は66%、5月は81%ですが、1月は53%、2月に至っては48%と、ほぼ半分くらいは運航しません。
フェリーがダメならヘリに乗ればいいじゃない、などと令和のアントワネットが沸いて出てくるかもしれませんが、実はヘリのほうがハードル高いんです。
1日1便で、客席が9席しかありません。
島民も利用する交通手段のため、予約はかなりの争奪戦となる。
その争奪戦を運よく勝ち抜いたとしても、次に待ち構えているのは「天気」という難敵。
年間平均の就航率は約80%と、フェリーと比較すれば頻繁に就航しているものの、6月の就航率はなんと60%。争奪戦で使用した運が無に帰した瞬間である。
そのため、「フェリーだめだからヘリにするかー」で乗れるほど気安くないんです。
青ヶ島に上陸した先人たちのブログなどを拝見させていただくと、3泊の予定が5泊になった、予定より3泊増えた、島が1週間以上霧に閉ざされた…など、マトモな社会人では発狂しかねないような予定のぶっ壊され方をしています。
行くのも帰るのも困難な島、それが「選ばれた者だけが行ける島」と呼ばれる所以です。
なんでそんなヤベェところ行きたいの?
冒険したいじゃん!!!!!!!!(バカデカボイス)
ブレワイだけでは満たされない僕の冒険欲を満たしてくれるのは、この青ヶ島しかありませんでした。
そもそも僕はニートなわけで、一週間以上島に幽閉されても支障となる仕事はありません。むしろ島で仕事してやらぁ!
ということで、我が親愛なる友人たちがいろいろと計画してくれました。
計画してる最中に参加できなくて申し訳ない想いをしたこと、ここに記しておきます。
次の旅は俺が計画するかんな、覚えとけリベンジ冒険や!!
旅程(ざっくり)
4月27日:竹芝桟橋フェリーターミナルから出発(夜)
4月28日:八丈島フェリーターミナル着(朝)
同日 :八丈島フェリーターミナル発、青ヶ島着
4月28日:青ヶ島散策
4月29日:同上
4月30日:同上
5月1日 :青ヶ島ヘリターミナル発、八丈島空港着(昼前)
同日 :八丈島散策
5月2日 :八丈島フェリーターミナル発(朝)、竹芝桟橋着(夜)
解散
これをnote1つ分にまとめるのか…何文字になるのかな。
読みづらかったらごめんよ。
【1日目】4月27日
4月27日、今日から冒険が始まります。
大阪在住の僕が東京まで行くならいろいろと手段がありますが、体力温存しつつ安く行くのは、やっぱりLCCなんですよねぇ。
朝一便で関空から成田へ。そこから鈍行で都内に向かい、到着した時には昼前。
しかし夜のフェリーなので、日中…どうしよ。
なんて迷ったと思った?そんなわけないじゃん!!
冒険に出る前に紅茶の茶葉を買っちゃう系キャンパー(ニート兼任)です、対戦よろしくお願いします。
日が沈む頃に、一緒に冒険する友人たちと合流。
竹芝フェリーターミナルの綺麗さにひとしきり感動しました。
前もって購入してくれていたチケットを受け取り、乗船開始。
2等和室とかいう一番安い部屋に乗り込み、荷物をちょっと片づけて!!
いざ!!出航!!
これを知っているか知らないかで、フェリー事故があった際に生死を分けるんだぜ。勉強大事。
なお、お酒飲んでる状態なので説得力は極めて皆無の模様。
夜も更けたし寒いし揺れるし酔ってるし。
雑魚寝部屋でおやすみなさい。
【2日目】4月28日
寝て起きたら八丈島が目の前に!
しかも天気は超快晴!!
八丈島から青ヶ島行きのフェリーは就航するという情報も入ったけど、こんだけ晴天で欠航するほうがおかしいよなぁ!!
うおおおテンション爆上がり!!!ひゃっほぉう!!!!
無事に八丈島に上陸できました。
実はここからが地味に時間との勝負。
到着してすぐに青ヶ島行きのフェリーチケットを購入するのですが、時間的猶予は30分程度。
ちょっとだけ焦りますが、友人がフェリーの会社に対して「八丈島から青ヶ島までおっさん3人乗ります」と連絡している神采配っぷり。
さすがやであんた。
無事にあおがしま丸に乗り込むことができました。
先ほどの船よりも一回りほどコンパクトです。てことは揺れます。しかも外海です。揺れます。
船酔いしないか…本気で心配です…
とりあえず甲板に上がりますよね。とりあえずね。
揺れるね、やっぱり。
船酔いしない方法!!寝ること!!
ということで、甲板から戻ってすぐにお昼寝です。
お昼寝最高界隈。
奥に見えるワイヤーですが、桟橋ができるよりも昔はあのワイヤーで船を陸地まで吊り上げていたそうです。
船が空を飛ぶ…なんか、めちゃくちゃロマンあるよね。
そういえば、テンション上がってたら船酔いする暇ありませんでした。アドレナリンはすべてを克服すると思います。
なので皆さんも「船酔いしそう!」ってなったら無理にテンション上げることを強く推奨します。
下船してから程なくして、今回の青ヶ島でお世話になる民宿の方が送迎にきていただきました。
なんかマシンガントークでいっぱい教えてもらいましたが、受け止める前にすり抜けていってしまいました。ムズイぜ、島のおばちゃんトーク…
そんな小粋なトークしていただいている間にも、僕は外の風景を眺めていました。
送迎車の軽自動車に4人で乗り込んだということもあるのですが、車がものすごい勢いでうなっています。
それもそのはず、この島の道が全体的に急な傾斜ばっかりなのだ。
「傾斜ばっかり」と言うと「少しは平地あるんでしょ?」と思われそうなので、訂正しておこう。
「この島の道は緩い坂道もしくはキツい傾斜、たまに激坂しかない」と。
そのため、自転車は相当適さないと思う。仮に自転車乗っている方がいれば、その方は相当はクライマーかもしれない。
僕がこの島に滞在中、ただの1台たりとも自転車は見かけませんでした。
民宿に到着後、早速お昼ご飯をいただきました。
魚粉系のラーメンです。
たぶん2玉以上入ってるくらい、めちゃくちゃ量多かったです。
でもこのボリュームはまだ晩ご飯の序章であることを、この時の僕たちはまだ知らない…
ラーメンに舌鼓を打ってから、さっそく行動開始です。
この日は初日ですが青ヶ島随一の名所、「大凸部(おおとんぶ)」という青ヶ島の最高峰を目指します。
標高423mから見下ろす青ヶ島の風景を楽しみに、道を進みます。
途中で休憩をはさんだり汗をぬぐったり絶景じゃなかったらキレるでホンマと謎の怒りを覚えたあたりで、今まで頭上を覆っていた木々の背が低くなり、頬に当たりそうな草むらもなくなり、突然視界が広くなりました。
到着しました。
山頂です。
これが世界に認められた絶景か……
僕は四国・九州旅してる最中に絶景はたくさん見てきました。
それこそ海というジャンルに関しては、目が肥えていると言っても過言ではないはずです。
その僕が言葉を失うほどの絶景。
噴火の歴史的背景とか地形の成り立ちとか、そんな事前知識はどうでもよかったんです。
人間ってちっぽけなので、視界から入ってくる景色の暴力的な情報量の前にはただ立ち尽くし、身体とか魂とか脳みそとか、とにかく自分の全部を感動に震わせることしかできません。
来るのも帰るのも難易度の高い絶海の孤島だけど、来れてよかった。ほんとうに。
もしかして「絶景」の語源って「言葉が途絶えるほどの景色」なんじゃないかと、この文章を綴りながら想像してしまいました。
僕の想像というか感想なので、正解はいりません。
友達と一緒でよかったところは、この経験を同時に共有できることです。
こういう無茶っぽい旅行を一緒に行ってくれる友達って大事なので、一生大事にします。
感動をひとしきり味わい尽くし、下山です。
ぶっちゃけ、あの苔むした道をもう一度歩くのは骨が折れます。
ブレワイみたいにパラセールあれば、カルデラの内側に飛行していくことも可能だよな…とか考えるあたり、ゲーム脳が戻ってきた。
この左側の道、民宿の人からは「滑りやすいから推奨しない」と言われていました。
でも感動で正常な思考ができなくなっている我ら一行は、「いいじゃん行こうよ」と謎に無敵感を醸し出してしまった!
この道を登っている最中は写真を撮っている余裕ゼロです。
だって体感傾斜45度くらいなので、直立に立って移動できませんでした。
ボルダリングのように、「どこの石をつかんで!どこの石に足を置いて!ここの石は動くからダメで!」なんて考えながら、「道を登って」いました。
しかもリュック背負いながら。
先人の言いつけ、ちゃんと守っておけばよかった…
そういえば神社の写真撮り忘れていました。
なんというか、忘れても仕方ないような感じでしたので…
疲れた頭で、丸山の一部に木が生えてない理由をぼんやりと推察してました。
木の生えてないあたりに地熱サウナがあることから、もしかしてあのあたり一帯を開発のために切り開いているのではないか、などと勝手なことを言っていました。
正解は後日わかることになりますが、この当時は「なんだろねーわかんないよねー」くらいの感じでした。
そんなわけで大凸部を後にし、島内散策です。
これ、写真からは想像できないほどのボリュームありました。ガチの腹パン。もう食えねぇ!!ってくらいまでいっぱい食べた。
満腹中枢ぶっ壊れるくらいまで食べたところで、食後の運動もかねて天体観測に最適な展望台へ行きます。
写真残してませんでしたが、日の出ている間に一度行ってみて、下調べ完璧です。
双眼鏡と赤ライト、天体観測用の本も持って、いざ!!星の箱舟!!
あいにくの曇り空で、満点の星!!という感じではありませんでした。
月もちょうど上弦が南中から東に来る頃で、天体観測に適している空ではありませんでした。
天体観測なんてのは、いくら狙って行っても曇ったり雨降ったりなんてのはザラにあるので、「95点で見れたら超ラッキー」くらいの気持ちじゃなきゃダメですよね。
理屈ではわかってても、やっぱつれぇわ……
そんなこんなで民宿の部屋に戻り、ちょっと飲んでから就寝。
部屋の目の前に冷蔵庫あって、ビールとか缶チューハイとかが普通に定価くらいで買える宿、すげえwww
【3日目】4月29日
朝ごはんは普通の量に見えたのですが、みるみるうちにご飯がなくなり、気が付いたときにはお代わりしていた…何を言っているか(略
この日は、前日みたカルデラの内側の山(丸山)に登るのと、地熱を利用したサウナの2つを大きな目標にし、9時ころから活動開始です!
そんな風に予定を立てて準備している最中にふと外を見ると、めっちゃ天気悪そう。霧とか出てる。
一応、傘とかカッパのようなものは持ってきているので、とりあえず何とかなるという前提で、3日目の旅、出発です!
出発直後から、右膝に違和感が…
僕は以前から、自転車で琵琶湖1周とか淡路島1周とかやってる最中に右膝が痛くなる現象がありました。
歩く姿勢が悪くて右膝に負荷がかかるみたいです。雑魚膝。
この日に痛みが出てくるまで忘れてました。マジで。
情けなさ過ぎるので黙ってようと思いましたが、普通に無理でした。
杖、欲しいなぁ…
出てから20分ほど歩いたところに、横道がありました。
地図によると、名主屋敷跡という場所だそうで、とりあえず立ち寄ります。
こんな風に、「この先なにあんの?」って地図を確認しながら歩いてるの、めっちゃ楽しいなこれ。
この写真の先にトンネルがあり、そこを超えるとカルデラの内側に入ることになります。
カルデラの内側に入って気が付いたのですが、外側と比べて明らかに気温が上がりました。
これが地熱の効果なのか!?ってちょっとテンション上がりました。
そういえばこの辺りで杖代わりの棒を入手しました。
俺の相棒です。
紹介するための写真すら撮ってない…相棒とは…
歩き続けること約1時間半くらい、ようやく丸山に到着しました!
キャンプ場、サウナ、地熱窯などの施設があるものの、まずは丸山のカルデラ一周!!
クッソしんどかった割には撮れ高ゼロという悲しみにあふれる結果。
note的には面白くないけど、外周を歩いたよって実績はあるので!!
1周する直前、ようやく切り開けた場所にたどり着いた。
海から小石持ってきてここに奉納するといいことあるらしいけど、歩いて海岸にアクセスするの難しいし、海からここまで来るには実質山を2つ分超えることになる。
ここの神様、めっちゃハードル高いこと要求してくるやん。
地熱窯ではウインナーとジャガイモを蒸し。
時間はかかっちゃったけど、おいしくいただけました。
サウナの本体。火山ならではとでも言うのか、地熱を利用したサウナ。
500円だけど、水風呂なし外気浴なし。
温度は80度くらい?(温度計故障してたっぽい)湿度が高め。
地熱を体感して「あっちーwww」ってやるための施設だなぁというのが感想でした。
人生の話のネタにどうぞご利用ください。
この木が生えていなかった部分ですが、地面が熱すぎて木が生えてこれないのだとわかりました。
この辺りには島の言葉で「ひんぎゃ」と呼ばれる火山性噴気孔がとても多かったため、この辺り一帯は樹木の育成には適さないのでしょう。たぶん。
昨日の予想が見事に外れましたが、謎解きをやっている気分になれました。
そんなわけでカルデラの内側を堪能したので、これから必死に戻ります。
…来るときは下り坂だったけど、全部登坂ってことだよな。
正直、心折れそうでした。
この辺りで「乗っていきますか!?」って声をかけていただきましたが、なんか変にテンション高くてバカになってたので
「いいえ!!好きでやっているので!!」
って爽やかにお断り。
おっさん3人中2人が杖ついて登ってるっていうのに断る理由とは。あたしってほんとバカ。
たぶん2時間ほど時間をかけて、ようやく宿に戻ってこれた。
お風呂にたっぷりと浸かって、ゆっくりと疲れをほぐしていきます。
皿の右上、「赤サバ」というレアな魚をいただけました。
マグロの赤身を上品にしたような、でもマグロと違ってしっかりした歯ごたえがあるような、そんな美味しい魚でした。
まぁ食べ過ぎなので、正確な味がわからなくなってますが!
こんだけお腹いっぱいなのに、宿の向かいに居酒屋があるので「飲み行こうぜ!!」という、まさかな流れに。
でもそういう無茶、嫌いじゃないぜ!!
その居酒屋で見つけてしまったヤベぇ焼酎。
これ、60度あります。
本来であれば日本の酒税法では焼酎は45度以上にはできないらしいんだけど、お国と青ヶ島の酒蔵がいろいろやりあって、青ヶ島の居酒屋でのみ提供できるようになったんだと。
つまり、青ヶ島の外では飲むことのできないお酒!
なんて書くと僕が飲んだみたいですが、友達が頼んだのを一口もらって「あ、これ飛ぶヤツだ」と気づいたので、35度のほうを飲んでました。(それでも35度…!!)
友達がこれを3杯も飲むもんだから、限界になっちゃいました。
先に部屋で寝かしつけて、店に残してた友達と合流して、ちょっとしてから宿に戻り、ちゃんと就寝しました。
35度を3杯くらい飲んでたので、さすがにいい気持ちになってしまった…!!
【4日目】4月30日
雨です。
霧です。
嵐です。
一度は意を決して外に出ようとしましたが、この島の道は基本的に坂しかありません。しかも大体の道が苔むしています。超滑りやすいです。
よって、無茶して外に出ても転倒するリスクしかありません。
おとなしく部屋に引きこもってました。
さっさとお風呂入ってさっさとご飯食べてさっさとお酒飲んで寝ようかなーと画策中、民宿のおばちゃんが部屋に来た。
なんかものすごい早口でまくし立てるけど、どうやら焼酎の試飲会やるからよかったら参加しないか、とのこと。
楽しそうじゃん!じゃあ参加する!!
試飲会!
何種類試飲したかな。11種類でいいのかな、たぶん。
ここでちょこちょことお酒を購入し、部屋に戻りました。
4日目は食べて飲んで寝て飲んで食べて。
離島を思いっきり楽しんだね!!(ヤケクソ)
【5日目】5月1日
この日は青ヶ島最後の日です。
さすがに寂しい。
寂しさを紛らわすべく、大凸部で日の出を見るために朝4時に起きて!!支度完了!!
さあ日の出だ!!!
大雨。
秒速で部屋に引き返して、また寝ました。
朝ごはんをいただく頃には雨も上がっていて、ヘリも無事に就航予定!!
荷物を整理し、ヘリに搭乗手続き!
俺、持ち込み荷物の重量11kg超過。
友人たち、3kgと5kgとかそのくらいなのに、どうして俺だけこんなに…
手続きを済ませたので、ヘリポートの奥にある金比羅神社へ。
そこから眺める空も海も、ここが絶海の孤島であることを思い出させてくれました。
4日目が引きこもっていただけに、ちょっと感動しました。
それから間もなく、我らを運ぶヘリが到着しました。
ヘリに乗るのって人生初!!テンション上がるぞうおおおおお!!
アバヨ、青ヶ島。
めっちゃいいところだった。本当にもう一回来たい。
その時は俺、ニートじゃないといいな。
4日目ほどじゃないけど、あんまり天気よくないかも。
正面に見えているのが、八丈富士という山。
さすが富士の名前を冠するだけあって、めちゃくちゃ綺麗な裾野しているよね。
標高も830mくらいだし600mくらいまで車で行けるし、登りやすい山だと思います。
青ヶ島は送迎以外全部歩きでしたが、八丈島は青ヶ島の12倍くらいの面積があるため無理なので、レンタカーを借りました。
本土でレンタカー借りるときって、なんかこう、もうちょっと車の状態の確認とかいろいろあると思うけど、ものすごくあっさりとレンタルできました。
煩雑な手間は省く。これが島クオリティかもしれません。
そんなわけで、まずはお昼ご飯を食べに出発です!
八丈島と言ったら、島寿司!!
この島寿司って初めて食べたので、寿司にカラシというのが意外にマッチしてて斬新でした。
また、焼きサバを太巻きにするとは…!これも普段食べれない系の寿司。
後は写真撮り忘れたけど、島唐辛子の玉子焼きをいただきました。
さすがに結構辛口だった…と言いたいけど、友人は「もっと辛くても大丈夫」とのこと。
味覚バグってんだろ、たぶん。
それから、八丈島の南側にある「みはらしの湯」という温泉に向かって移動しました。
ひょっとして晴れてきてる?
八丈富士のてっぺんに雲かかっていたはずだけど、それがなくなっている!
たのむ、晴れてくれ…!!
みはらしの湯は塩っ辛い系の温泉でした。
サウナ、水風呂はなし。
内湯1つと露天風呂が1つ。
名前の通り、見晴らしがとても良い場所にありました。
レンタカー返却の時間もあるので、温泉でダラダラはできません!!
次は島の北側、八丈富士の展望台があるので、そこを目指して走る!!
その最中、名前からして素敵な場所を発見。
ここからさらに走り続け、展望台に到着!
この時点でレンタカー返却まであんまり時間も残っていなかったので、山頂アタックは見送りに。
うーん、やってみたかった。
あと、膝のコンディション抜群じゃなきゃね!今はちょっと不安しかないよ!!
そんなわけでレンタカー返却し、宿にチェックイン。
ここから3人とも一旦別行動。
一人は夕日を見に、一人は釣りをしに、そして俺は一人お酒を飲みに。
こうやって単独行動でもいいよっていう友人たち、本当に大事だよ。
散り散りになった友人の話はとりあえず置いといて、僕は17時半くらいから開いている居酒屋に駆け込みました。
旅で培ったスキルなんですが、カウンターのある居酒屋では必ずカウンターに座り、お店の人と話をし、お酒を飲んでもらいながら話をしていると、なんかしらいいことがあるんです。
この日は、こんなレアな魚をいただきました。
オナガ(ハマダイ)という魚で、今朝獲れたばかりの魚だそうです。
見た目だけじゃなくて、味も絶品。
写真撮り忘れたけど、この魚の皮を湯引いたものもいただいて、それもたまらなく極上。
タイって鱗が大きくて硬いからきっちり取らなきゃいけないのに、その処理が100点。
湯引いても身が固くなりづらいのが、この魚の特徴らしい。
すげえいろいろ教えてくれた。いいお店や…!!
ほかにも島のもの食べたーい!ってお願いしたら、メニューにないやつ作ってくれた。
明日葉ってほかにどんな食べ方あるんですかーみたいな感じでお店の人と交流を深めることに。この店、居心地良き!!
そんなことしてたら、隣のカウンターのお兄ちゃんが明日葉のことを「あすば」って読んでいたので「あしたばって読むみたいですよ」ってこっそりと訂正。
それからちょっといろいろ話をしてるうちに、釣りをしてた友人が合流。
さっきのお兄ちゃんも一緒になって3人で飲んでるうちに、夕日見に行ってたもう一人も合流して、4人で飲み!
そのお兄ちゃんは山登りが趣味で、八丈島にも八丈富士に登りに来たって教えてもらい、僕たちも時間あったら八丈富士登りたかったんですよーとか話をしたり、オタクくさい話したり、ほんとにいろいろと会話が弾んだなぁ。
こういう一期一会みたいな飲み会、本当に大好き!!
ここで知り合ったのも何かの縁!って言ってお兄ちゃんとLINE交換して、超楽しかった飲み会もお開き。
こんなめんどくさい絡みしたおっさん3人、嫌われてないといいなぁ。
店を出る前にも炸裂する、僕の旅で会得したスキル「居酒屋に朝ごはんおねだり」。
試しに「明日の朝ごはんって、なんかお願いできたり…?」って聞いてみたら、「おにぎりでいいか!?具は!?島唐辛子味噌か!?」という理想的過ぎる回答が!
やっぱ聞いてみるもんだな!やったぜ!
それだけじゃなくて、宿まで送ってくれるって…!それも途中に酒屋に寄ってくれるって!
やっぱり島、最高じゃん。
また来たい…八丈島も青ヶ島も!!
宿に送ってもらい、ひとしきり飲んだ後に外に出て、星空観察です。
周囲がちょっと明るかったので満点の星とはいきませんでしたが、それでも十分すぎるほどきれいな星を見ることができました。
星を眺めたら宿に戻り、死んだように眠りこけました。
【最終日】5月2日
いよいよ旅の最終日。
欠航なんてありえないくらいの快晴。
終わるのか…旅が…という寂しい気持ちになりながら、帰りのフェリーに乗船。
乗った途端に波高いじゃんwwwおいちょっとこれやばいんじゃねwwww
なんてやってたら、昨日連絡先を交換したお兄ちゃんからLINE来て、これ。
マジかよお兄ちゃん!!!
確かに昨晩、出航時間とか教えてはいたけど、まさかそれに合わせて山頂から撮ってくるとか、誰も想像しないじゃん!!すげえカッコいいことしてくれるじゃん!!
こういうことがしれっとできる男、絶対にモテるだろ。もしくは超仕事できるだろ。やってることがイケメン。好き。昨日声かけてよかった!!
フェリーのラウンジで、こんなにもテンション上がるとは思わなかった…
この出会いに、全力の感謝を。
旅が終わるショックがぶり返してきて、妙な写真ばっかり撮ってた。
なんやねんこれ、どんなキャプション入れればいいんだ。
友人と3人で、楽しかったなぁとか感傷に浸ってたら、竹芝桟橋に到着。
ここのフェリーターミナルに島料理を出してくれる居酒屋があったので、そこで旅のアディショナルタイム。
感想を語りたいけれど、僕の新幹線の時間があるために1時間未満で僕が出発。
それから新幹線に乗り込むも、あまり寝れず。
船で寝てるし、寝れるわけないかwww
大阪到着。
終わってしまったんだね…旅……
【感想】
さて、すべての記録をつけた今、何から話そうか。
青ヶ島の大凸部?曇りから垣間見える星空?霧に覆われた島?楽しい夜の八丈島?
なんでもいい。全部だよ。
全部ひっくるめて「ちょーーーーー楽しかった」。
そんな、小学生みたいな感想が出てきそうだ。
大人として恥ずかしいので、もう少しちゃんと言語化できるように頑張る。
まずは計画してくれた友人たち。
彼らが忙しい中でも計画を立ててくれていたから、僕は彼らを信じて一緒に行動できた。
本当にありがとう。そして、あんまり計画に参加できなくてごめん。
次回の旅は僕が立案するよ。無謀で無茶な旅だ、ついてきてくれよ。
青ヶ島では大凸部は外せないなぁ。
あそこの景色は本当すごかった。行くのは大変だけど、本当に行ってみてほしい。絶景からしか摂取できない栄養素ってのがあるはずだから。
それに「死ぬまでに見たい世界の絶景13選」に入っているくらいだし、ここ行ったんだよ、っていう話のネタにもなるよ。
残りの12個調べたら、もっと話広がるかもね。
青ヶ島でしか飲めない焼酎もおいしかった。
過去に初垂れは「刀」っていう米焼酎のヤツしか飲んだことなかったし、60度っていうのも衝撃的だった。人生で次に飲む機会あるんだろうか。
霧に沈んだ島も、めったに体験できないことだと思う。
標高高いところは寒いし霧のせいで視程もないのに、下がっていくと暑いし霧も晴れるなんて、あまりにもユニークな島だった。
八丈島は有名観光地だけあって、さすがにいろいろと整備されてた感あるね。
それでも観光地商売じゃない、ちゃんとした島民らしさというか、フレンドリーな居酒屋に行くことできてよかった。
料理もお酒もおいしいし、話も楽しく聞かせてくれる。
そこでの出会いも含めて、楽しい夜だった。
もう一泊したいと思うほど、素晴らしい島だった。
僕はこんな旅ができて、とても幸せでした。
願わくば、この記録を読んでくれた君が「旅に出てみよう!」という気持ちになってくれたら、僕はとてもうれしい。
とっても贅沢言うなら、君の旅の記録も僕に読ませてほしい。
この贅沢な願いが叶うことを祈り、今回は筆を置きます。
めちゃくちゃ長くなったのに、読んでくれた君に最大限の感謝。
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