見出し画像

【北海道編】旅の記録 7日目

最速の朝日を出迎えよう。
高く昇る前の赤を見るために。
全てが赫く染まる前に。

2024年9月 元ニート、俺。

1.最速の朝日

おはようございます。
2023年6月25日の起床は、午前3時半くらいでした。
馬鹿みたいに眠たい目をこすり、昨晩買っておいたブラックの缶コーヒーを飲んで、洗顔シートで顔をバーっと拭ったら、準備完了です。
超絶眠いけど。

車中泊していた場所「道の駅 おこっぺ」から車を15分ほど走らせたところにあるのが、「日の出岬展望台 ラ・ルーナ」です。

イタリア語で「月の女神、癒し、浄化」等の意味。
日の出見に来てるのに月ってなんでやねん。
こんな感じの場所。ちょっと海に突き出ているので、障害物がなく太陽が見やすいはず。

いざ!日本の中でも割と早めの朝日!!

晴れていれば太陽が結構見えているだろう感じ。
半分くらい見えてきた。
もう日の出でええやろ。
まぁ、雲から出てくるまで待ってやるか。
上にも雲おるやん。こいつ一生出て来る気ねぇやろ。
というわけで、日本中で比較的早めの日の出でした。
この時点で午前4時6分。

ちなみに同日の大阪は4時46分が日の出だそうです。
同じ日本でも日の出の時間が40分以上違うということに、日本って意外と大きいよな、なんていう変な感想を抱きます。

そんな大層な感想を持っていますが、同じ道の駅に行って二度寝してます。

ぽきた!焼きそばンゴwww
ってメモってある。たぶん頭悪いんだと思う。
謎の写真。
焼きそば弁当の後に撮ってるから、焼きそば弁当のスープだと思う。
マジで寝起きってまともな写真ないな。

朝ごはんも食べたので、この日の旅の開始です。
さぁ、どこまで進もうか。どこまで進めるだろうか。

2.恐怖!巨大カニ爪!!あとドリル。

先ほどの道の駅から40分程度南東に車を走らせると、その、なんか、とんでもないのが視界に入りました。
バカでっけぇカニの爪です。

比較対象がないからデカさが伝わらないのがつらい。
15年間は海の上で展示されていたことに狂気を感じる。
間近で見ても、わけわからんほどでかい。
仮にコレで挟まれようものなら、余裕で命の覚悟をする。

ほげーでっけー、って間抜けな顔面をぶら下げていると、もうちょっと遠くに何か展示しているのを発見。
マップを確認すると、ガリンコ号という砕氷船らしい。

ご存知でしょうか、砕氷船。
僕は「宇宙よりも遠い場所」という神アニメで知りました。
いや、厳密には「存在はボンヤリと聞いたことがある、具体的には知らん。氷ブッ砕きながら進むようなヤベー船。」みたいな、何も知らないに毛が生えた程度の知識でした。
ですが、「よりもい」という神アニメの影響により、トンデモないロマンの塊であることを知っています。
なので、砕氷船が見れるというのであれば!!見ないわけがない!!(反語)

ちっさい見た目にバカデカドリル。もうこれ、全男子好きでしょ。
ちなみに僕はこれ、大好きです。
アルキメディアン・スクリュー・トラクター。
もう名前も100点満点。最高。

名前が超絶カッコいいと褒めちぎりましたが、ちゃんと意味もあります。
アルキメデスの原理という物理学の法則があるのですが、その内容は
「流体中の物体は、その物体が押しのけている流体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで上向きの浮力を受ける」というものです。
いわゆる、アルキメデスさんによる浮力の発見です。
こんな1.6トンのドリルが浮くための原理が名前になっている、もうロマンあふれて止まらない。あふれたロマンの分だけ浮力を得られる。超拡大解釈すると、そういうことです。

そして試作機を超えて!
ついに完成した!!
初代流氷砕氷船 ガリンコ号1です!!!

長文キャプションは読みにくいのが世の常。
理屈はいいんだよ!!
この雄姿を見よ!!!
カッケェだろ!!!

ほぅ……
思わず見惚れてしまうような素晴らしいドリルですよね。
デカくて太くて回転する。これ嫌いな男いないですよね、絶対にね。

流氷にぶつかると、ドリルにより船を流氷に乗り上げて、自重で流氷を叩き潰す。
パワフルすぎる砕氷っぷり。実際に動いているところ見たいし乗りたい。絶対に船酔いするけど。

海洋交流館。
どうやらこの建物で受付したら、最新のガリンコ号に乗れるらしい。
停泊中の最初ガリンコ号。3代目らしい。
次世代に遺したい遺産。
できればこれらも積極的に見に行きたかった。

ガリンコ号にも乗れるらしいが、時間が遅いのと値段が高い(4,500円)ので、ちょっとパス。
この日はまだまだ先に進みたかったのでね。

3.サロマ湖のホタテ(世界最高峰レベル)

北海道旅に出るにあたり、いろんな人に食べるべきものを聞いていました。
いくつかあるうちの一つがここ、サロマ湖のホタテです。
その人曰く、「ここのホタテ食べる前にホタテを語ってほしくない」とのことでした。そのくらい美味しいということで、楽しみです。

サロマ湖の案内。
スノーモービルとパラセーリングできるの激アツすぎじゃん。住みたい。
サロマ湖。
近すぎてよくわからない。
ここをキャンプ地として!……いいの?マジ?熊とか出ない?平気?
湖というだけあって、めっちゃ穏やかな水面。
こんな端っこまで歩いてくることができた。
シャワー?てことは海水浴とかできるのかな。
謎の階段。登って降りるだけ。
わからん。
炊事場跡。
ここはキャンプ場の廃墟か……
トイレまで閉まってた。

廃墟かと思ったけど、開設期間が尋常じゃないくらい短いだけのようです。
バンガローとかあったのですが、7月20日~8月20日の期間しか宿泊できないそうで……
11か月は廃墟です。

だいぶ端っこまで来れた。
龍宮の碑。
亀に酒を飲ますとかいう鬼畜の所業。
でも豊漁ならいい……のか?
向こうに見えるのが対岸。
あれ、当たり前のこと言ってるかも……

廃墟のような廃墟じゃない施設を後に、ホタテを食べるために出発です。

なんとこの日、サロマ湖マラソンとかいうマラソン大会の日でした。
とんでもない日にぶつかってしまった。

普通の車道のすぐ隣を走るランナーたちと、トラベラー俺。

近辺の各飲食店がランナー応援スタイルになって通常営業やってないかもしれない。これは大変だ!!
なんてのは杞憂でした。
通常営業しているお土産屋さん兼レストランのようなところに無事到着。

メニューを見渡すと、ホタテバーガー等があるが、別にホタテの天ぷらとかホタテフライを食べに来たわけではない。
生で!食べさせて!!

でっかいホタテの貝柱が2つ入って190円。お値段異常。

信じられないくらい甘いホタテが、ここにありました。
こんなディストピア飯みたいなカップに入っているのが信じられないくらい瑞々しく、生臭さは皆無で、今でも思い出せるレベルの甘さのホタテ。
写真撮ってませんが、ホタテお代わりしています。
だって安くて美味しいんだもん。

たまらなくなって買ってしまったホタテバーガー。
これにホタテのフライが4粒くらい入っているらしい。
生ホタテのほうがやっぱり美味しい。

昼食をしっかりといただいたところで、次の目的地へと向かって走ります。
ここから約1時間。現在時刻11時30分。次のところは見るところが多いため、ちょっと駆け足めに行く必要がありそうです。
そして現在、約3000文字。どこまで文字数が伸びるか見ものですね。

4.網走監獄からの脱獄

まるでSCRAPのようにフランクなタイトルですが、実際に脱獄できた人はごく数人という激ムズ系の監獄、それが網走監獄です。

きました。
昔は入るだけで出られないけど、今は出入りが自由な監獄。
それが網走監獄。
網走監獄からの脱獄グッズ。
看守さん。
このレベルで引きで見ると、この衣装着てる人かと勘違いするほどにクオリティ高い看守さんだった。
網走監獄の庁舎らしい。
いろいろ展示してある。
斜め格子。
こっちからだと見えるけど、
こっちからは見えない。
プライバシー配慮かと思ったけど、時代考証が違いすぎる。
裏門。たぶん。
民芸品を受刑者が作っているらしい。
でもこのサイズを作るのは大変そう……
休泊所。たぶん。
米と梅干とたくあんだけ。
農耕具が展示されていた。
ここは夏。
こっちが春。
鬼ハローとかいうワードの強さwww
秋。さすがに収穫に使用しそうなものが多い。
冬は防雪対策のような物が多く見えた。
たぶん、二見ヶ岡刑務支所。
今までの作業場と比べたら広くて明るい。
もっとも、当時は照明がないから暗いんだろうけども。
工具が定置化された痕跡発見。
こんな時代からも3Sや5Sのようなシステムができているのに、いまだ人間に定着しないことを思うと、たぶん人間ってのは整理整頓ができない生き物なんだと結論が出てしまう。
異常に重厚感のある演壇。
独房。
独居房って言うんだっけ。
絶対に脱獄させないぞという強い意志を感じる。
受刑者の服。さすがにこれは寒いって。
年代によって移り変わる。
庭作業する受刑者たち。(人形)
登り窯という窯。民芸品で焼き物でもあったのだろうか。
ここが一番有名な舎房。
中央見張り所から5本の柱のように舎房が並んでいる。
説明面倒だから、こちらをご覧ください。
舎房に囚われのおばちゃんが一名。
72年間も使用していた舎房らしい。年季が違うぜ。
これの上の部分。
中央監視室から見る景色。
マジでどこでも見られるので、脱獄は無理だろ。
ゴールデンカムイの白石由竹のモデルになった人物。
名前も寄せてるんだな。
この1房あたり3~5人、衝撃的。
この広さに3~5人って。どうやって寝ろというのか。
奥のすりガラスは厠らしい。丸見えだけど、受刑者は隠れちゃいけないよな……
妙に神秘的というか、静謐さを感じる。
ヤベーヤツが入れられた房。
このくらいの広さ。
こんな感じらしい。
白石wwwwなにやってんのwwwww
モデルとなった白鳥は、実際にこうやって脱獄したらしい。
3人で生活するとこんな雰囲気らしい。
先ほどの独居房よりも孤独になるらしい。
これ。
お邪魔します。
扉閉めたら真っ暗だし、酸欠なるんじゃないかな……
と思ったら、さらに厳しいところ発見。
見るからにうつむいている。
重湯って、めちゃくちゃふやかしたおかゆだっけ。そりゃ辛いわ。
きょうかいどう、と読むらしい。
僧侶や牧師さんが受刑者に人の道を説き、更生へと導くように尽くした場所とのこと。
空気が異常に重たく、これからの説法を聞くための心構えができる気がしてきた。
説法聞きたかったのに、脱獄完了。
なかなか見どころが多くて、良き博物館でした。
出口にあるお土産屋さんでも雪ミク。世界観のギャップで風邪ひきそう。

一個一個写真撮ってたわけでもないので、割とさっくり見たなー、という気持ちだったのですが、投獄から脱獄まで2時間かかっていました。
思ったよりも見るところいっぱいあったというのが、率直な感想です。

個人的には博物館よりも科学館のほうが好きなのですが、やはりたまには博物館で知識と教養を得るのもいいですね。
建物と存在の歴史に触れて、現代のお土産との落差でずっこける。いい博物館でした。

5.寝床へと向かう

翌日は湖オンパレードの予定なので、今日のうちに進めるところまで進みたい所存です。
網走監獄が思ったより楽しくて時間かかったので、どこまで進めるかは誘惑に負けない心にかかっている!行くぞ!!

意気込みも早々に、30分も走る前に見つけてしまいました。
そうです、いつもの廃墟です。

形めっちゃ綺麗に残ってるのに廃墟だ!!!!うひょーテンション上がるー!!!
当たり前に入口にはベニヤ板と立ち入り禁止の文字。
分かってました。
でもこのベニヤ板、設置されてから結構時間が経過しているのでは……?
侵入する気はないですが、万が一にも侵入できる場所があってはいけないと思い、探してみます。
まぁ、当たり前にあるわけもなく。
以上、旧オホーツクマリンパレスでした。

ちょっと調べたら2009年くらいに閉業したらしく、それからずっとこのままのようですね。
サジェストに「心霊」って出てきた気がしますが、見たら怖くなるのでそっとしておきます。

先ほどの廃墟から走ること20分、またしても変な看板を見つけてしまいました。
変なもの見つけるの上手すぎて、本当に運転に集中できているか疑問になってきました。

ラーメンきっさ えきばしゃ、まではわかるけど、やむべつ駅?実際の駅ってこと?駅舎の中にラーメン屋があるの?なにこれ?

もちろん行かないわけがなく、調査開始!!

どうやら、実際の駅舎の中にあるらしい。
北海道らしい、いい感じに限界を感じる時刻表。
着丼!(調査中)
すっきり目の醤油ラーメン。
ネギいっぱいで美味しかった。(調査中)
調査完了!
一度外に出てしまうと、駅なのかラーメン屋なのかわからなくなってしまう。
せっかくなのでもうちょっと歩いてみると、謎の休憩所発見。
特に意味はない模様。

そんなわけで、この日の観光は終了。
翌日は湖責めの予定なので、今日は早いところ休んで明日に備えます。

目的地がバレそうだけど、この日は「道の駅 あいおい」というところへ行って車中泊しました。
なおお腹いっぱいなので、晩ご飯らしいものは食べてないと思います。たぶん。

だいたいの移動経路。
えきばしゃから突然の内陸へ。
行った場所について。
ホタテマジで美味しかった。もう一回行きたい。

ついに北海道旅で1,000km突破!四国・九州編でも7日目で1,000kmに到達したので、どちらも同じような距離になりそうな予感しますね。
とはいえ四国・九州編では1,025kmのため、北海道のほうが200kmもオーバーしていることに、当時の僕は気づいていませんでした。

7日目移動距離:303.4km
総走行距離:1,248.1km
(礼文島レンタルバイク:70.4kmは含まず)

いいなと思ったら応援しよう!