カウンセリングの効果を確認するために心理検査を活用する
カウンセリングでは、心の変化や成長を促し実感できるようになるお手伝いをしています。
人は変化、成長する。
ある人には当たり前過ぎて、「あえて言うことなの?」という感じかもしれません。
そのような人には変化、成長はあたかも空気のように当たり前にあるものかもしれません。
しかし、水中や、高山にいけば空気のありがたさが分かるように、
変化や成長のない(乏しい)環境で暮らしていると、変化の感覚は未知で新鮮で貴重なものです。
こころの良質な変化や成長が起きない環境は、何か特別な場というわけではなく、実は私たちの身の回りにもあると思います。
変化がないのが当たり前だと、変化があるということを知ることが出来ませんので、自分がそこに身を置いているのかすら気づきません。
さて、空気が見えないように、変化の「感覚」は見えないので、なかなか信じにくいかもしれません。
特に、変化したことを実感したことのない方、「成長って何?」という場合には、より信じることは難しいでしょう。
「実感できます!」「私が証明です!」と言われても、怪しいなあ~・・・と。
見えにくい心を見るための道具として、心理検査というものがあります。
テレビやネットなどで目にする性格検査や心理テストではなく、実証的な手続きにより、信頼性や妥当性を確認し、専門家が研究を続けている検査で、トレーニングを受けた専門家にしか扱えないものです。
有名なものでは「インクの染みは何に見える?」というロールシャッハ・テストや、風景を描き上げていく風景構成法などがあります。
例えば、こういった検査を、カウンセリングの初期と、中期と、終結後に実施してみると、カウンセリングによる影響、変化を客観的なデータとして可視化出来るかもしれません。
また、カウンセリングの方向性を決める指針にもなります。
「私が証明です!」よりはこちらの方が、信用してみようかなと思える人はぐっと増えるのではないでしょうか。
変化が可視化できれば、クライエントさん、そしてカウンセラーもカウンセリングの現在地が確認できて、安心、安全です。
2人の山登り状況をヘリやドローンから見て確認してもらう。2人の潜水を水上からモニターして確認してもらう。
こんなイメージです。
当室では、必要に応じて外部の心理相談機関に依頼し、クライエントさんの変化、成長の客観的なデータ、カウンセリングの方向性の指針、を得る目的で心理検査を活用することもございます。
あえて外部にお願いすることで、客観性が保ちやすくなります。担当カウンセラーが検査を取ってしまうと、「良くなっている結果を出したい」など、バイアスがかかって、データが不正確になるリスクが高まります。
心理検査の場合、データ採取に検査者とのやり取りが必要になるためです。血液検査とかなら、客観的なのですけれども。
密室でのカウンセリングゆえに、2人があらぬ方向に迷い込んでしまうこともあります。旅には遭難の危険がつきものです。
安全にカウンセリングを進めていくことを大切にしたいと考えております。
そのために、外部での心理検査の活用という方策も取り入れています。
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