少女の聖域vol.3|APOLIA|前衛と過剰
恋に落ちるのは、魔法にかかるようなものだ。
相手は人間だけではない。夢中になれる対象と出会った時に、少女は恋に落ちる。
手の込んだレースや刺繍、幾重にも重なる布のボリュームに彩られたバッスルのロングドレス。ヴィクトリア朝の過剰なまでの装飾は、保守的で窮屈な価値観と進歩的で自由な価値観のせめぎ合いの上に成り立っている。
ヴィクトリア朝ファッションは、産業革命という時代の節目に生まれている。10代の頃APOLIAは美しく過激なその魔法の虜になった。
異国情緒という言葉がある。
この場合の異国というのは、実際に存在する国や時代を指すのではなく、想像をふくらませて思い描く憧れの国のことである。アンティークが醸し出す過ぎ去った時代の名残や遠くの国の残り香。そのどこか懐かしく、同時に感じる新鮮な驚き。
APOLIAの装身具がまとっているのは、そんな異国情緒ともいえる空気なのだ。
色とりどりのモチーフが並んだイヤアクセサリーは、存在感たっぷりの大きさでありながら、不思議としっくりと馴染みやすい。
ゴージャスな服に似合うだけでなく、カジュアルでシンプルな服装に合わせても格好良くきまるのはさすがである。
濃淡の菫色が鮮やかなチョーカーは、古典と前衛の配分が絶妙。
一見過剰に見えるのに合わせやすい、APOLIAのバランス感覚の妙が、非常によく現れた作品である。
モーニングジュエリーを思わせる黒のパーツを用いたワイヤーネックレスは、まるで時を超えて19世紀のロンドンからやってきたかのようだ。
魔法の道具を思わせる品々を下げたネックレスは、とても着脱しやすく、気軽にTシャツに合わせるだけで、魔力は十分に発揮できる。
ボンネットには憧れるけど被るのはちょっとという人は、ぜひこのヘッドドレスを着けてみてほしい。
クラシックな花柄のテープにモダンなギンガムチェックを合わせる技は、日常を特別なものにしてくれるAPOLIAならでは。
ファッションと恋に落ちた少女がかける魔法は、過剰なまでにロマンチックで、過激にアバンギャルドなのだ。
*
*
*
*
作家名|APOLIA
作品名|~ヴィクトリア朝夢の続き~耳飾り(10種)
*ピアスとイヤリングがあります。
チェコビーズ・ブラス・アルミ・合金・アクリル・輸入ブレード等
作品サイズ|
[サークルデザイン]
サークル直径:約5cm/全体長さ:約8cm(イヤリング金具含まず)
[シャンデリアデザイン]
長さ:約8.5cm/最下部モチーフサイズ:約4cm×2.5cm
制作年|2022年(新作)
*個別ショットはオンラインショップに掲載しています(以下同)
*
作家名|APOLIA
作品名|~ヴィクトリア朝夢の続き~チョーカー(3種)
チェコビーズ・ブラス・アルミ・合金・アクリル・輸入ブレード等
作品サイズ|長さ約30cm+コネクター約1.5cm/アジャスター5cm
制作年|2022年(新作)
*
作家名|APOLIA
作品名|~ヴィクトリア朝夢の続き~ワイヤーネックレス(5種)
チェコビーズ・ブラス・アルミ・合金・アクリル・輸入ブレード等
作品サイズ|直径約12cm/モチーフ最長部分約6cm
制作年|2022年(新作)
*
作家名|APOLIA
作品名|~ヴィクトリア朝夢の続き~ヘッドドレス(2種)
ポリエステルシャンタン・ラッセルレース・グログランりぼん・金具・合金チャーム等
作品サイズ|フリル部分約30cm×13.5cm(最長)/ゴム部分フリーサイズ
制作年|2022年(新作)
*
*