ヒルデガルトの小径|un jour|無色というめくるめく香階の世界
──古来より人間の暮らしに光を灯し、現代では私たちの精神的な部分にそっと語りかけてくれるキャンドル。
植物、鉱物や音楽を研究した12世紀の聖女に捧げるun jourのキャンドルは、「存在を主張しない美しさ」を思想とする作家ならではのシンプルを極めた凛とした佇まい。
ラベルの文字ひとつ、包まれた薄紙一枚にも作家の日々の精進からでしか成し得ない究極の美と、天然素材ならではのあたたかさを宿している。端正で美しい作品写真もun jour自身の撮影によるものだ。
調香された6種の香料のうち、リンデンは欧州ではユニセックスな香りとして人気のこの季節を代表する植物。ラベンダーは憧れの「菫色の小部屋」で微かに漂う象徴的な香り。2年間訪れることの叶わなかったやるせない気持ちを癒してくれそうだ。
ヒルデガルトが「諸徳の女王である謙虚のオルガン*」と記したように、荘厳な音楽が鳴り響いた後に訪れる無色透明な静謐の時間を心ゆくまで楽しめそうなキャンドルだ。
(*『現代に響く声 ビンゲンのヒルデガルト』レジーヌ・ペルヌー著・門脇輝夫訳より)
会場風景写真|霧とリボン
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作品販売期間
【7月9日(土)23時~11日(月)23時】
作家名|un jour
作品名|incolore とオルグのリンデン譜
植物性100%ソイワックス
[天然精油]リンデンブロッサムabs・ラベンダー・サンダルウッド・ジャスミンサンバックabs・月桂樹・スパイクナード
作品サイズ|
キャンドル:高さ6.5cm/直径5cm
ラッピング:高さ約23cm
制作年| 2022(新作)
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