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守屋山(諏訪市より眺む)
山を眺めながら帰宅する。この山は40年前にも眺め歩いた山。当時小学校低学年だった私は右手にこの山を眺めつつ三年間小学校へ通った。
今地図で見ると守屋山 (もりやさん、標高1651m) とある。写真左手が諏訪大社上社だから上社の山かと思うが、信仰上は上社の部分だけを御神山と呼び神域としているらしい。
小学生の私は富士山との高さくらべに敗れた八ヶ岳が、この山だと思っていた。八ヶ岳は富士山に叩かれて頭(山頂)がぼこぼこになり、八つの峰を持つようになったという昔話があり、私はその山を守屋山と誤認していた。
確か小学三年の時だったと思う。遠足でこの守屋山に登った。麓を高速道路(中央道)が走っていて、40年前の当時その巨大なコンクリートの構造物を潜って山域に入った。百人ほどがぞろぞろと歩いた登山のことを何となく覚えているが、コンクリートの構造物の下に沢山の蜘蛛や百足が這いまわっていたことも、幼なごころにショックだったのだろう、何となく思い出す。
諏訪は山に囲まれた盆地である。その山々から諏訪湖に水が流れ込む。田んぼに水が入った今、蛙の鳴き声を聞きながら懐かしい守屋山を眺め歩いている。