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バーチャル張本さん

テレビ・ラジオ問わず、最近では「リモート収録」を多く見聞きするようになりました。

特に、テレビ業界におけるバラエティ番組においては、新たな試みとして注目が集まっていますが、私個人としては特段物珍しくはないかなという印象を持っています。

リモート収録の技術自体はありましたが、コストが莫大にかかるゆえに、テレビ業界ではあまり多用していませんでした。
しかしながら、科学技術の進歩は著しく、近年ではスタジオにいるかのような映像合成ができるまで進化しています。

TBS「サンデーモーニング」の看板コーナーに週刊ご意見番というスポーツコーナーがあります。サムネの画像のように、張本勲さんが出張などでスタジオ出演できない時に多用されたのが「バーチャル出演」という手法です。
この手法、私が記憶している中では、少なくとも15年前には既に存在していたと考えられるのですが、最近の「バーチャル張本さん」は、画質向上はもちろん、スタジオ中継先間とのタイムラグが縮まっているそうです。

私が記憶している「バーチャル張本さん」は今よりも画像が荒々しく、音声も無線じみていていかにも特別な技術を使った中継をしている感が丸出しでした。
長らくサンモニを見ていないので詳しいことまでは分からないのですが、最近のバーチャル張本さんはスタジオにいるかのような高い精度になってきているようです。

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大沢親分健在時のバーチャル張本さん。この時点で「バーチャル収録」は存在していた!
でも私の目から見れば、受信環境が最悪なテレビ画面みたいだったあの頃よりも確実に進化している…
(画像元:https://matome.naver.jp/odai/2141609935203859001

もはや「バーチャル出演」なんてレアリティは無くなるのでは?

サンモニにおけるバーチャル張本さんは、もはや一種の名物。
ネタ的な意味でも、放送技術史的な意味でも、語り継がれるべき事象ではないかと私は考えます。

今の状況とリモート撮影技術を組み合わせると、バーチャル出演自体は四大キー局であれば可能なのではないかと思います。
特に、ニュース番組なんかは、レギュラーコメンテーターをバーチャル出演技術で合成させることは容易いはずです。
ただ、何せ高度な技術なものですから、強いて一人分で精一杯というところでしょうか。

ちょうど、この記事を読んで「バーチャル張本さん」を例にしてコメントしましたら、リモート出演時におけるネットカメラだと、やはり精度は格段に落ちるとのこと。
それでも、クロマキー自体は難しくないそうで、やれるっちゃやれる技術を持っていることは確かなようです。
ちなみに「バーチャル張本さん」の中継技術は、かなりしっかりとした機材を使用しているらしく、バラエティでも同様のクオリティで仕上げる場合、かなりの高コストとなると予想されます。

これからの時代、対面を避けた手法が大きく出ることになることと思います。
「リモート出演」は新しい技術ではありますが、それに似た技術をテレビ局が持っているということを忘れてはなりません。
何しろ、映像技術に関しては、この業界がトップクラスですから、さらなる技術革新に期待したいところです。

PS:黎明期のバーチャル張本さんを知っている方がいたら教えて下さい

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