酒が強い親友と酒が弱い私
私はお酒がクソみたいに弱いです。
アルコール度数でいうと、5%が限界。
なので、呑むのはいつも5%以下のチューハイか辛口ビール。
それでもおかわりすると頭がぼーっとします。
いわゆる「下戸の酒好き」です。
酒が弱いと自覚したのは、大学の頃に親友と呑みに行った時です。
誕生日を迎えてお互い二十歳になり、シャレたバーへ呑みに行きました。
当時はまだどの程度呑めるのかまで分からなかったので、内心ワクワクしていました。
最初はカシオレを頼んだと記憶しています。お料理もオーダービュッフェ形式だったため、好きに呑んで好きに食べて楽しもうと考えていました。
親友は意外にもペースが早く、お酒の強いモノを選ぶようになります。
「ねぇ君、カルーアミルク美味しいよ」
カルーアミルクという名前は聞いたことはあったものの、どういうモノかまでは知りませんでした。
親友曰く、コーヒー牛乳感覚で呑める、とのこと。
親友がそこまで言うのだから絶対美味しいやつだと思った私もカルーアミルクを頼みました。
そして、悲劇は突然起こります。
注文してから5分後、カルーアミルクがやってきて、早速一口呑みました。
本当にコーヒー牛乳でした。
甘くて美味しくて、どんどん呑み進めていくと、身体がズンと重くなりました。
合わせて頭もいつも以上にぼーっとし始めます。
程なくして、箸が止まり、食事も受け付けなくなりました。
お腹の中で呑み食いしたモノがミキサーのようにぐるぐるしだして、吐き出さないとまずいレベルに達しました。
「ちょっとトイレ行ってくる」
私は店の外を出て、ビルのトイレへ駆け込みました。
歩くだけで口から何かが出てきそうでしたが、必死に耐えて個室の中へ入りました。
そこまでは良かったのです。
便座の蓋を開けた瞬間、限界突破をしてしまいました……
その後、店に戻ったはいいですが、カルーアミルクを全部呑み干す気力が失せ、水が欲しくなりました。おまけにすぐにトイレへ駆け込み、3分置きに店とトイレを往復しまくりました。
食べたモノは全て無に還り、量を見て「こんだけ食ったのかよ…」と自分で引きました…
結局のところ、自分の酒耐性が脆弱だったために、心ゆくまで楽しむことができませんでした。
しかしながら、下戸と判明しても「大丈夫かよーw」と笑ってくれた親友には頭が下がります。
あの時は本当にすまないことをしてしまったと…今でも反省。
あの一件の後、カルーアミルクの中身を知り、驚愕しました。
ウイスキーベース、カクテルの中でも高いモノをコーヒー牛乳感覚で呑んでいたのですから、そりゃ悪酔いもします。
私はそれ以降カルーアミルクが苦手になり、外で呑む時はサワー系を基本にしています。
あと、なにが恐ろしいって、文字通り「コーヒー牛乳」感覚で呑んでいた親友は酔っ払っていなかったんです。これは生まれ持っての耐性なのでしょうか…
怖い…友達なのに超怖いwwwww
実は親友との呑みはそれ以降なく、卒業でお互い離れ離れとなってしまいました。
連絡もそう頻繁にしていません。強いて言うなら去年の台風のときくらいでしょうか。
ですが二十代も六年目になりましたし、面と向かってまた酌み交わしたいと思っています。
今度は自分の限界を把握しているので適度にチェイサーとソフトドリンクを挟んで楽しみます!(^ω^)
みんなも無理な呑み方はしないようにね!
きりおねえちゃんとの約束だぞっ☆☆☆
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