執念第一の手紙-from:ミジンコかたまり

【受け取った手紙】

ミジンコです。お手紙ありがとうございます。そして、ご無沙汰しております。
つらく苦しい思いをさせてしまったこと、大変申し訳なく思っています。仰るとおり、僕はそれ相応の罰を受けなければなりませんし、今後も受け続ける所存でございます。
しかしながら、この出来事については思うところがいくつかありますので、一筆添えさせていただきます。

大きく申し上げたいのは「三角さんを貶めよう」とかの悪意は一切含ませていないということです。
むしろ悪意があるのは三角さんではないですか？

三角さんは僕の一部分を客観性のない持論で叩き割りました。
それを言われた瞬間、心に破片が刺さりました。

僕は、言論を放った後悔はしていません。それは自戒であり、自我だからです。

もう二度と、僕は三角さんと会うことはないでしょう。
「存在を消す」のも大いに結構。むしろ、一番始めにやるべきでした。

この手紙でお別れとさせていただきます。さようなら。

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この小説はたらはかにさん主催企画「#毎週ショートショートnote 」参加作品です。