私がオジさんになっても
少し前に家では滅多に見ないテレビをジムのマシンに乗りながら見ていた。
菊池桃子が素人の幼い女の子に「おばさんと遊ぼうね」と誘うワンシーン。
おいおい、菊池桃子はおばさんだったのか。
彼女がアイドル歌手として全盛期はワシの青春時代と被る。
可憐な風貌で(そういうイメージ戦略だったのだろうが)、生活感を感じさせない印象がある。
確かに彼女も50を過ぎて、おばさんは観念上は普通の自称であり、家族構成的にはおばあちゃんでも不思議はない。
でも、可愛らしいし、オンナでもある。
これまた同じような話だが、森高千里も綺麗で良い歳の取り方をしている印象がある。
あんな嫁さんなら、旦那は何かと心配にならないかと、実に余計なお世話でもある。
彼女が歌っていた「私がオバさんになっても」はかなりの核心をついた曲である。
そう。男は…と一括りには言わないが、ワシも若い子は好きである。
実際に余計な手を出すかは別だが、やましい気持ちがまったくない、そんな聖人君子なワケはない。
余計な手を出さないのは、相手があってのことと承知しているからだし、己の身の程を弁えているからだけのこと。
こんなカネもない見てくれも悪い萎びたオジさんを損得勘定無しに好きになる奇特な方はそうそうにはいないだろう。
何も自身を卑下していないし、当たり前のことだと思う。
理由など、逆を考えたら分かる。
私がオジさんになっても…とは頼まないようにしよう。
頼むなら、宝くじかtotoでひと山当ててからかな。
望まなくても、きっと人が寄ってくるだろう。良いか悪いかは別だけど。