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#23 コーチングを学ぶことは子育てに生かせるのか?

我が家には小学生が2人いる。

6年生の娘と4年生の息子。
2人ともありがたいことに健やかに育ち、離婚してこの街に移り住んで2年4か月―大きなトラブルもなく暮らせている。

もっとも、離婚する前は元夫が働いていなかったので私は家計を支えるべく仕事ばかりしており、一時期は単身赴任もしていたから子育てにおける重要な過程―トイレトレーニングがどうとか、保育所で朝泣かれるとか―のほとんどを経験したことが無い。元義両親にすべてを任せていた。

大事な時期を一緒に暮らしたことがない我が子。
「そんなのありえない」「よく子どもと離れてて平気だね?」何度となく人から言われたその言葉はナイフのように私に突き刺さり、少し困った顔で「うーん、だよね。」と返すのが精一杯だった。
お金を稼ぐのも立派な子育て!と自分に言い聞かせて苦しい波が引いていくのを待った夜は数えきれない。

その辺はいつか詳しく書こうと思うが、とにかくそんな複雑な家庭環境で子どもたちを育ててしまって申し訳ないと思って生きてきた。

そんな経緯もあり離婚には相当な覚悟が要った。
仕事の苦労はたくさん経験したが、私には「お母さん」の苦労という経験がほとんど無かったから。

離婚当時、娘は4年生、息子は2年生になったばかり。
お母さん業をよく知らぬのに、引っ越しや転校というビッグイベントを乗り切るのは相当な体力が必要だった。
あとで思えば、急に白髪が増えたのもこの頃。笑

子どもたちに離婚を告げたり、転校してからの様子はこちらのnoteにある。

では本題に入ろう。

コーチングを学ぶことは子育てに生かせるのか?

結論、大いに生かせている

もっと言うなら、私がコーチングを受けて感銘を受けてから子どもたちへの接し方が変わった

まずはコーチングを受けて感じた「自分らしくある」ということ。
のちにこれはコーチングのクラスの中でコーチとしてのマインドやコーチング哲学という内容にも裏付けされるのだが、子どものパーソナリティを尊重できるようになった

特に息子に、お姉ちゃんと比較してあれこれ口を出す母だったのをしなくなった。

そりゃ4年生当時のお姉ちゃんという指標があるのだから、それに沿っていたら間違いないのだ。

だけど私は、息子の話を聞きもせず否定したり勝手に道を作ったり。

そう。つまりは息子の声を「傾聴」していなかったことに気がついたのだ

子どもの声を聴くということ

おしゃべりな母と姉がいる我が家では、息子は比較的おとなしい。
私もつい、年齢が上だし同性でいろんな話ができる娘とばかり盛り上がってしまいがち。

それをすごく反省した。

4年生当時の娘は、友達とのお出かけに電車で1つ隣の駅に遊びに行っていた。

この前息子が、友達と2つ隣の駅のポ〇モンカードの中古ショップに行きたいんだと言った時に一瞬

え。1つ隣の駅のイオンに売ってるじゃん(新品が)。
お姉ちゃんは4年生の時は1つ隣の駅までだったよ。

咄嗟に言いかけたのをぐっと堪えて彼の話を聞いてみた

・学校の門のところに〇時に集合して
・〇時〇分の電車に乗って
・〇〇君と〇〇君と一緒で
・お金は2,000円持っていく
・Suica持っていく。片道〇〇円だからチャージ不要

と言う。

正直驚いた。

息子の話す計画は2年前に娘から聞いたものよりずっと具体的で、10分に1本電車が来る地域なのに電車の時間まで決めているのも可愛かったし、なによりその計画を話す息子の顔がとてもキラキラしていたからだ。

あぁ。この子は友達とこんな計画まで立てられるようになっていて、すごくワクワクしていたんだ。私が咄嗟に反対していたらきっと彼は従っていただろうし、この成長や顔は見れなかった

それで私は大賛成して、当日は2,000円とキッズケータイを持たせて「何かあったらすぐ電話してね。秒で行くから!」と抱きしめて送り出すことができた。
幸い何も起こらず、律儀に「今から帰る」というメールまでくれた息子は無事に帰宅したのである。

よくわからないがそうらしい。笑

「今」を大切にすること

娘とのエピソードではこんなことがあった。

今や小学生の話題の中心はYouTube。
例外なく我が家の2人もそうだ。

息子はゲーム実況などというものを、娘は歌い手とかVTuberなるものを好んで見ている。

VTuber?はて?

なんだかよくわからないので「へぇ。普通のアーティストの曲聴きなよ。」とこれまでは言ってきた。

ある日娘に「ねねね。韓流とかさ、アイドルには行かないの?そのコンテンツ、10年後にもあると思う?」と聞いてみたところ

「10年後?知らん!今が楽しければいいのよ私は!」と満面の笑みでそう返されたのだ。

「しか勝たん」てこともないと思うけど。笑

なるほど。イマココだな。

今の娘のパーソナリティも尊重すべきだ。
それは、娘が「今」興味を持っているものも大切にするということ。

本音を言えば私はまったく興味は湧かないが、娘に話を聞いてみるとこちらもキラキラした顔で延々とホロライブ、なるVTuberについて熱弁してくれた。笑

中でも「推し」だという宝鐘マリン(ほうしょうまりん)さんの曲を聴いてくれ!と言うので聴いてみたら、なかなか良くて何曲かすっかり覚えてしまったほどだ。

ちなみに私が好きなのはこの曲。
♪Ahoy!我ら宝鐘海賊団★である。
聴くととても元気が出る。

未だにVTuberとは?声優さん?など疑問なことは多いのだが、私の理解ではホロライブという集団には何人ものVTuberがいて、宝鐘マリンさんは海賊の船長という設定らしい。

AppleMusicなどではもっと長いフルバージョンがあり、「出会って5秒で即出航!」などと言葉の解釈に「大丈夫そw?」と思う一節もあったりするのだが、娘曰く「ファンには大きいお友達もいるからね」とのことで完全に子ども向けのコンテンツではなさそうだ。

「大きいお友達」に笑ってしまった。

普段のかかわりの中でも…

もちろん勉強のこと、剣道でのこと。
コーチングを学んでから彼らとの関わりに変化はあったが、今回はパーソナリティの尊重ということについて書いてみた。

まずは子どもであろうと、リスペクトの気持ちを持って信じてあげること

これだけでユーコ家には話題も笑いも増えた。

コーチングについて何も知識が無いあなたにも、これは実践できることかと思うのでぜひお子さんの声に耳を傾けてみてはいかがでしょう?

私は決して良いお母さんでは無かったけれど、コーチングを学ぶ中で「今」の3人がより良く生きていく方法をこれからも模索しようと思います。

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