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最近読んだ本

佐伯泰英

完本 密命 巻之八 悲恋 尾張柳生剣
金杉惣三郎の愛娘みわは浪人者に取り囲まれ拉致されようとしていた。そこへ細身の若侍が現われ、みわの窮地を救い、名乗りもせずに姿を消した。握ったみわの手に香の匂いを残して……。
一方、惣三郎は尾張柳生の四天王から立て続けに襲撃を受ける。いわれなき襲撃に疲れ果てた惣三郎だが、柳生一門はその手を緩めることはない。
そんななか、みわは尾張柳生の策に籠絡されてしまう。愛娘の危機に、惣三郎が疾走する!

完本 密命 巻之九 極意 御庭番斬殺
父金杉惣三郎の剣に近づき、乗り越えんとして武者修行を続ける清之助。久方ぶりに故郷・豊後相良の番匠川で修行していた折、尾張柳生七人衆を名乗る刺客が現れ、「そなたら親子は尾張柳生の終生の敵」と襲いかかる。
一方、江戸では徳川吉宗の密命を受けた惣三郎が、行方を絶った御庭番の探索に乗り出す。その背後にはまたしても尾張の影が……。

完本 密命 巻之十 遺恨 影ノ剣
鹿島に「この人あり」と謳われた鹿島一刀流の達人・米津寛兵衛の訃報が金杉惣三郎へもたらされる。急ぎ鹿島へ向かうと、寛兵衛は影ノ流を名乗る謎の剣客と立ち合い、非業の死を遂げたのだった。
悲しみに暮れる間もなく、江戸にはたちの悪い火付けが横行し町を恐怖に陥れ、清之助と思いを寄せ合う葉月には強引な結婚話が持ち上がる。
その頃、四国八十八箇所の霊場を巡る清之助には尾張の刺客が現れる。そして惣三郎一家のまわりにも姿を見せない敵の気配がつきまとうのだった。

完本 密命 巻之十一 残夢 熊野秘法剣
紀州藩下屋敷が火付けにあった。言うのも憚られるほど凄惨な殺戮が行われており、江戸町奉行・大岡忠相はやっきになって火付け一味の正体を暴こうとしていた。しかしまったく手がかりがつかめない。金杉惣三郎は将軍吉宗の命を受け、一味の探索にあたる。
殺戮からただ一人生き残った娘・鶴女は心を閉ざし、何も喋ろうとしない。惣三郎は鶴女の身柄を預かり、飛鳥山の菊屋敷で家族をあげて見守ることに。平穏な時が過ぎるのも束の間、黒衣の山伏たちが襲いくる。
「金杉様、私の朋輩衆の仇を討って下さいますか」。惣三郎は鶴女の願いを受け止め、火盗黒野分と対峙する!

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