最近読んだ本
十手家業 かぎ縄おりん 金子成人
【第一話 おぼろ駕籠】
三光新道で居酒屋『あかね屋』を営んでいるお栄が、相談があると『駕籠清』にやってきた。八年ほど前、お栄の亭主・東次を刺し八丈島に流された兄・増蔵が、ご赦免になって江戸に戻ってくるというだという。
【第二話 大江戸嘘八百】
堀江六軒町の薬種問屋『康楽屋』の屋内で、主夫婦が首を吊り、子ども二人が殺害されているのが発見された。『康楽屋』は、この二年、坂道を転がるように没落したという。主の幸右衛門が最後に縋ったのは、『市子』と呼ばれる祈祷師だった。
【第三話 やっかいな客】
鎧河岸に向かう途中、おりんは女の頬を叩き続ける男を目にする。男は、妓楼『甲屋』の主・岩五郎の息子、耕太郎。おりんは耕太郎を自身番につきだすが、すぐに放免されていた。一方、お栄の営む『あかね屋』には、酔って別れた女の話を繰り返す銑三という男が入りびたるようになっていた。
【第四話 わけありの女】
七年前、浅草瓦町の博徒、馬の太平が捕縛された。太平は、捕縛される際、おりんの父・嘉平治から受けた傷がもとで、命を落とした。太平の死後、落ち目になった子分が、嘉平治に復讐しようとしているという噂が立つ。
佐伯泰英 「居眠り磐音江戸双紙」1 陽炎ノ辻
五十一巻もの大長編シリーズ
豊後関前藩の若き武士3人が、国許へと帰参するシーンから始まる
その夜、3人が直面した思いもよらなかった運命。
そして、浪々の身となった直心影流の達人、坂崎磐音は
江戸・深川で長屋暮らしを始める
ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。
寒雷ノ坂─ 居眠り磐音江戸双紙 2 佐伯泰英
江戸深川六間堀、金兵衛長屋で浪々の日々を送る坂崎磐音。直心影流の達人だが、相も変わらぬ貧乏暮らし。仕事の口を求めて奔走する磐音に、暇乞いをした豊後関前藩との予期せぬ関わりが生じて……。
花芒ノ海 ─ 居眠り磐音江戸双紙 3 佐伯泰英
安永二年、初夏。江戸深川六間堀、金兵衛長屋に住む坂崎磐音。直心影流の達人なれど、日々の生計に迫われる浪人暮らし。そんな磐音にもたらされた国許、豊後関前藩にたちこめる、よからぬ風聞。やがて亡き友の想いを胸に巨悪との対決の時が…。