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最近読んだ本
佐伯泰英
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初花―吉原裏同心(五)
神守幹次郎と妻の汀女が吉原会所に雇われてから、一年数ヶ月が過ぎた。弥生三月、吉原で一番晴れやかな季節の中、咲き誇る桜の下を行く花魁道中。見栄と張りと粋で生きている里にも悪の影が忍び寄る。籠の鳥の遊女たちを騙す悪漢に立ち向かう幹次郎の豪剣。鞘走る「浪返し」「横霞み」が血飛沫を呼ぶ。
遣手―吉原裏同心(六)
大籬の遣手のおしまが首吊りに見せかけて殺された。襟元に菖蒲の花が差し込まれた意味と悲しい顚末とは。一方、吉原会所の用心棒・神守幹次郎はおしまの生まれ在所に遺髪を届けるため、会所頭取・四郎兵衛らに同道し信州へ赴くことに。道中、一行を狙う何者かの視線に気づく幹次郎。信濃へ向かう峠道で十五年前の恨みを持ち襲いかかる卑劣な敵を迎え討つ!
枕絵 吉原裏同心(七)
七月、足田甚吉の祝言話が持ち上がり、玉菊灯籠で吉原が華やぐ季節、からくり提灯の職人が殺された。職人が隠し持っていた危な絵が、幹次郎らを意外な下手人へと導く。そんな中、吉原会所頭取の四郎兵衛から、幹次郎は陸奥白河への御用旅を命じられる。松平定信の側室・お香を連れ帰る密命を帯びた道中、妖しい女六十六部の一団が襲い、さらに凄腕の刺客が現る!