最近読んだ本
佐伯泰英
密命 巻之四 刺客 斬月剣
大岡越前の懐刀である金杉惣三郎が、何者かに襲われ、消息を絶った。同じ頃、京都所司代に謎の人物が赴任する。大岡の密命を帯びた金杉であった。折しも京では、将軍吉宗の緊縮政策に反旗を翻す謀略が渦巻き、前任者が何者かに射殺された直後だった。さらに、将軍暗殺の命を帯びた七人の刺客が江戸に放たれた。金杉は異能の七剣士を迎え撃つべく東海道を奔る。
完本 密命 巻之十二 乱雲 傀儡剣合わせ鏡
回国修行を続ける金杉惣三郎長男・清之助の姿は、紀州和歌山城下にあった。紀州は将軍吉宗のお膝元、ところがここにまで吉宗憎しの尾張勢の暗躍があった。「吉宗の密偵」との誤解を受けた清之助は、ひたすら大和街道を北上するが、黒装束団の追撃を受け、銃弾が! 息子の危機を感知して神仏に祈るしの。
完本 密命 巻之十三 追善 死の舞
旗本屋敷に火付けが続発、南町奉行大岡忠相(おおおかただすけ)より金杉惣三郎(かなすぎそうざぶろう)に探索の密命が下った。炎上した二千五百石の能勢(のせ)家では親子が刺殺体で発見され、その家督を相続したのは、なぜか縁もゆかりもない旗本の子息。同じ事態が相次ぎ、不気味な闇が江戸を覆いつくす! 一方、回国修行中の清之助(せいのすけ)は柳生(やぎゅう)の庄へ。その後を追うかの如く付き従う伊勢参りの女旅人の正体とは……。