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上田秀人

表御番医師診療禄10 宿痾
将軍綱吉の命により、長崎での医術遊学からもどった御広敷番医師の矢切良衛。将軍の寵姫を懐妊へと導くため、大奥の担当医となった良衛に、様々な障害が立ちはだかる。良衛が持ち帰ったとされる和蘭陀の秘術を奪おうと、大奥内外に潜む黒幕たちは、手段を選ばぬ行動に出たのだ。そしてついに、良衛が想いを寄せる患者の伊田美絵にも魔手が忍び寄る──。美絵を人質に取られた良衛は、捨て身の賭けに打って出るが……。

表御番医師診療禄11 埋伏
御広敷番医師の矢切良衛は、登城後に医師溜で御膳所の仲居が昨夜腹痛を起こしたことを知らされる。その仲居は、大奥で将軍に出される料理の調理に携わる者。将軍の食事にもしや――。綱吉の体調を危惧した良衛は、お目通りを試みるのであった。一方、本所深川の顔役となった真野は、縄張り内での騒動が何者かの陰謀であることに気づく。敵の狙いは、良衛なのか? 周到に仕組まれた罠と陰謀を、良衛は切り抜けられるのか。

表御番医師診療禄12 根源
御広敷番医師の矢切良衛は、将軍綱吉の命を永年狙ってきた敵の正体に辿りついた。だが、周到に計画され、怨念ともいう意志を数代にわたり引き継いできた敵。真相にせまった良衛に、敵の魔手が迫る!

表御番医師診療禄13 不治
ついに将軍綱吉の命を脅かす者たちの存在が明らかになり、御広敷番医師の矢切良衛も命を狙われることとなった。だが、良衛の敵は、城外だけではなかった。出世と保身のために、良衛を妨害せんと目論む大目付と典薬頭が、奸計を仕掛ける。将軍に牙をむく者たちの真の目的を探るため、右筆部屋で将軍家の過去を調べる良衛。そこで、良衛は、ある驚愕の事実に直面することになる。全ての真相が明かされるシリーズ完結巻。

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