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最近読んだ本

佐伯泰英

まよい道
吉原遊廓の裏同心・神守幹次郎は、表向きは謹慎を装い、元花魁の加門麻を伴う修業 の旅に出た。桜の季節、京に到着した幹次郎と麻は、木屋町の旅籠・たかせがわに投宿し修業先を探すことに。その最中、知人のいぬはずの京の町中で二人は襲撃される。一方、汀女ら が留守を預かる吉原では、謎の山師が大籬の買収を公言し……。京と吉原で、各々の運命が大きく動き出す。

陰の人 吉原裏同心(36)
吉原を過去最大の危機が襲う。
会所頭取、四郎兵衛の無残な姿。すべてを乗っ取らんと着々と勢力を固める一味。 その周到な計略に、残された面々は苦境に耐えるばかり。
一方、修業中の京から姿を消した神守幹次郎。 最後の頼みの綱ともいえる彼は一体どこにいるのか? そして、吉原は生き残れるのか……!?

晩節遍路 吉原裏同心(39)
吉原会所の裏同心神守幹次郎にして八代目頭取四郎兵衛は、長吏頭に就任した十五歳の浅草弾左衛門に面会した。
そこで吉原乗っ取りを目論む西郷三郎次忠継が弾左衛門屋敷にも触手を伸ばしていることを知る。
そんな中、切見世で起きた虚無僧殺しの背後に、吉原を共に支えてきた重要人物がいることに気づく幹次郎。
覚悟を持ち、非情なる始末に突き進んでいく。

竈稲荷の猫
日本橋からほど近い竈河岸の裏店で、小夏は三味線職人の父と二人暮らしだ。
父の弟弟子の善次郎は、母のいない小夏を気遣いながら、一張の三味線を造り上げることを夢見て修業に励んでいた。
ふたりは力を合わせ、世にひとつしかない三味線を造り上げようとするが、さまざまな困難が襲う。
才能に溢れる若き男女が、己を信じて夢に向かい進む先に待つものとは。

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