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最近読んだ本

上田秀人

奉行始末 闕所物奉行 裏帳合
岡場所から一斉に火の手があがった。家斉の死後、巻き返しを図る側近と、江戸の闇の支配を企む狂い犬の一太郎が最後の賭けに出たのだ。大惨事を阻止せんとする扇太郎と遂に最終決戦を迎える。幕府の走狗になりきれない貧乏御家人が義憤に燃えて奮闘する。血みどろの最終決戦のゆくえは?!

隠密鑑定秘禄一 退き口
十一代、家斉の治世。将軍のみが入ることが許される「御用の間」の書棚に、家斉は奇妙な書を発見する。全四十三巻からなる「土芥寇讎記」。
中を開いた家斉は驚愕した。
二百数十名人以上もの大名が事細かに調べられている。
何者かによる調査文のあとに、綱吉公の筆跡で評価が書き加えられていた。
これは……。
綱吉公は、大名の「人事考課表」を作り、世に出ていない者を発掘登用して
盤石の政治体制を築こうとしたのでないか。家斉はそう推測し、綱吉に倣おうと決意する。
調査役として白羽の矢が立てられたのが、各所探索経験のある小人目付、
射貫大伍(いぬきだいご)。
重大な隠密作業ゆえに、実力を測る必要がある。
かくして大伍は、命がけの適正試練を与えられた!

辻番奮闘記 三 鎖国
三代将軍家光の御世。平戸藩江戸詰め辻番頭だった斎弦ノ丞は、配下の命より藩を重視したため下級藩士達の反発を受け、役目を引いた。家老の姪を妻に迎え、さらに出世したことへの風当たりも強く、国元へ帰す決定がされた。弦ノ丞が平戸に着くと、その有能さに目をつけた国家老は長崎警固を命じ……。貿易の莫大な利益を巡って暗躍する人々に翻弄されながらも、藩のため一命を賭して闘う辻番達!

辻番奮闘記 四 渦中
平戸藩松浦家の江戸詰め藩士斎弦ノ丞は、辻番頭として功を挙げたが、同僚の嫉みを買って国元へ赴任となる。長崎でも奉行から市中警固の辻番を拝命。島原の乱で溢れた牢人の辻斬りに対抗するなか、先代松浦家藩主が関わった密貿易事件を探る役目までを負わされ……。幕府、藩、大商人など、個々の利権を巡る闘いに巻き込まれながらも、お役目に邁進する若き剣豪の活躍。


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