最近読んだ本
最近読んだのは
織田信長が明智光秀によって殺された本能寺の変は誰もが知っている。
しかし、その真相はほとんど明らかになっていない。
なぜ本能寺の変が起こったのか
実行犯は明智としてその後ろに黒幕はいないのか
なぜ信長はわずか200の手勢のみで本能寺に宿泊したのか
信長のすぐ側まで明智の兵は近づいたのに、なぜ死体を確認できなかったのか
興味はつきない。
天主信長の表と裏を読めば
なるほど!
うなづける。
新解釈。
本能寺の変は唯一神となるための信長の自作自演で、息子を殺されかけた黒田官兵衛がそれに便乗して秀吉を焚きつけ、子分の清正と正則とともに隠れていた信長を暗殺し、光秀も討ち取るという話
上田秀人
天主信長<表> 我こそ天下なり
奇想の五層の天主閣、安土城を築城し、天下人目前だった信長は、本能寺で腹心光秀の裏切りに遭い、あえない最期を遂げた。「安土城」と「本能寺」―戦国最大の謎に、上田秀人が大胆仮説を引っさげ、挑んだ『天主信長』、待望の文庫化!信長が用意した周到な計画、その驚くべき全貌とは!?
半兵衛の視点からみた信長と彼を取り巻く人たち
信長側から描く“表”版!
上田秀人
天主信長<裏> 天を望むなかれ
尾張の小名から天下人へ駆け上る男、信長。播磨の陪臣で、主の日和見に振りまわされてきた官兵衛。光秀や秀吉を登用し、反逆を許さぬ苛烈さで勝ち上がる信長を、憧れと反発心とで官兵衛は遠くから見ていた。我が子を信長の人質に差し出し秀吉の傘下に入るも、荒木村重に囚われ、一度は裏切者の汚名を着せられ不遇は続く。官兵衛から見た信長とは、天下とは?
本能寺の夜、信長が仕掛けた計略の真意をただ一人見抜いた男は大勝負をかけた!
黒田官兵衛が見た信長とその周囲の人たち
黒田官兵衛側から描く<裏>版!
『天下信長』のアナザーストーリー。文庫では2冊楽しめる
上田秀人
斬馬衆お止め記 上 御盾 (ざんばしゅうおとめき・みたて)
老中土井利勝はまだ安泰とはいえない徳川将軍家を磐石にすべく、外様大名の勢力を削ぎつつあった。次に狙うは関ヶ原の恨み残る信州松代真田家。取り潰しに追い込もうと策謀する。真田家では、老齢の信之から藩政を任された信政が老中の動きを察知し、斬馬衆、仁旗伊織へ命を下す。「公儀隠密へ備えよ」。老中、伊賀組、戦陣坊主らの権謀術数蠢くなか、刃渡り七尺の伊織の大太刀が閃く!
『御盾』の主人公仁旗伊織(にきいおり)は、戦で本陣まで突っ込んできた敵の騎馬武者を全長一丈(約三メートル)の大太刀を振るって食い止める、斬馬衆という戦国時代に生まれた真田藩独自の武門のほまれ高い役目。とはいえ、徳川幕府のもとで戦がなくなったこの時代、刀を一日磨いて禄をいただく斬馬衆は真田家にとって無用の長物となろうとしていた。伊織は、信之の嫡男で信政より、藩を守るために密命を与えられる。
斬馬衆お止め記 下 破矛
老中土井利勝の奸計を砕いたものの、すぐさま江戸城惣堀浚いを命ぜられ、徐々に力を削がれていく信州松代真田家。しつこく纏わりつく公儀隠密に、神祇衆の霞は信政からの密命を帯びた斬馬衆仁旗伊織を餌に探りを入れる。驚くべきことに、沼田真田家の御使者番までもが草と知れた…。伊賀組、戦陣坊主との戦いで、鞘は割れ、曲がってしまった伊織の大太刀に、藩存亡の命運が懸かる。
真田家という設定は、単に人気の人物を輩出した歴史があるからというだけでなく
ここに描かれたような、徳川幕府の屋台骨を揺るがす絡みで使えるものであったか、とあらためて納得。
もっと続くのか、と思ったら2巻で終わる。
残念。
井川香四郎
魂影 戦国異忍伝
覇道を歩む織田信長。
魔に魅入られし織田信長を討て!
若き忍者が秘技と幻術を駆使して闘う
時は戦国時代末期。妙見一族と、暗黒の世を目論む猛鬼率いる天魔一門。
明智光秀を訪れた羽柴秀吉は、恐るべき事実を告げ、密かに謀略を持ちかける。
織田信長を操る闇の支配者と菩薩を崇める忍の一族の闘い。
信長の影武者
わすかの兵のみの信長は、
明智にどうぞ攻めてこい!と誘っているようで
いや攻めさせたい。呼び寄せる手立てだった。
そして
天魔一門が明智を殺すのを待つ
忍びはこういう時代小説に出てくるのは常であるが
妖術とか闇の支配者とか
ファンタジーの部類
今までの井川作品とはちょっと違っていた。
信長ものを続けて読んだ
面白い