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最近読んだ本

佐伯泰英

埋みの棘―鎌倉河岸捕物控
金座裏の若親分・政次は、ある日奉行所の内与力に呼び出され、水戸藩の目付が、水戸藩家老と政次とのかかわりを問い質して行ったと聞かされる。それは十一年前の夏、政次、彦四郎、亮吉の三人が遭遇した出来事に関係することだった。
そんな折、江戸でも名代の造園竹木問屋の番頭が殺される。宗五郎と政次たちが調べを進めると、疑いがかかった者たちが次々と殺されてしまう。探索は難航、重い空気が漂う金座裏。そして十一年前の出来事がもう一度動き出し……。

代がわり―鎌倉河岸捕物控
隠居連中で深川まで足を伸ばした豊島屋の清蔵は、富岡八幡宮の船着き場で、参詣にきた年寄りの巾着を奪い取る子どもたち7、8人を目撃する。浅草でも同じような事件が起こっているらしい。
さらに増上寺の門前で、金貸しの小兵衛が刺し殺され、手にしていた印形と証文が入った信玄袋を奪い去られてしまった。これらの事件は同じ子どもたちによるものなのか? 金座裏の宗五郎と、若親分の政次たちは探索に乗り出すが、謎は深まるばかりで……。

冬の蜉蝣―鎌倉河岸捕物控〈12の巻〉
金座裏の若親分・政次としほの祝言が近づく寛政十二年の年の瀬。
久しぶりの剣術稽古に精を出していた政次は、永塚小夜の姿が見えないと耳にする。小夜を訪ねて話を聞いてみると、息子の小太郎がかどわかされそうになったという。しかも、小太郎の父親の影がちらついて――。

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