
少し前に読んだ本
上田秀人

禁裏付雅帳(11) 偽計
「近年の精勤を賞し、二百石のご加増を賜る」
呼び出された京都所司代にそう告げられ、
東城鷹矢は驚愕した。
禁裏付の職にありながら老中に盾突いた身。
罰せられるならともかく、まさか加増されるとは。
面妖な事態の裏で松平定信が暗躍しているのは
火を見るより明らかだ。
しかし、罠が仕掛けられているのを覚悟の上で、
鷹矢は江戸へ向かう。
道中、次々襲い来る刺客――。
鷹矢は無事江戸に辿り着くことができるのか。
禁裏付雅帳(12) 継争
覚悟はおありか
老中に詰め寄った鷹矢は――!?
罠と知りつつ、江戸へ向かう禁裏付の東城鷹矢。
待ち受けるのは老中首座松平定信だ。
幕府の走狗として京に赴き、
朝廷の弱みを探る密命をこなしてきた。
しかし、その結果朝幕の主導権争いに巻き込まれ
命を狙われることになった。
この不毛な争いに終止符を打たなければ。
道中の刺客を次々退け、
決意を胸に定信と対峙した鷹矢だが――。
二大権力の暗闘の行方は!?
大人気シリーズ、堂々完結!