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佐伯泰英
秘剣瀑流返し―悪松・対決「鎌鼬」
木剣で叩き割られた頭蓋。だが、そこに鋭利な刃物でスパッと斬られたような痕があった。「これが秘剣鎌鼬か!」大安寺一松弾正は驚愕した。木剣が当たる前に男は絶命していたのだ…。水戸、宇都宮、仙台へと北上する一松に、遺恨を抱く薩摩藩の刺客が次々と襲いかかる。そしてついに薩摩示現流最強の敵に、一松の秘剣瀑流返しが挑む。
秘剣孤座
元禄五年(1692)冬。大安寺一松は水戸藩元藩主・光圀より影警護の依頼を受け、船旅に同道する。
後継をめぐる将軍綱吉との不仲、水戸藩内における現藩主・綱条一派との確執など、光圀に敵は多い。
船中にて一松が編み出した秘剣はさらに洗練され、おそるべき「秘剣孤座」へと進化した!
冷酷さと優しさを合わせ持つ不世出の男を描く傑作シリーズ第四弾。
秘剣流亡
悪松(わるまつ)、再び放浪の旅へ!
水戸光圀(みとみつくに)公の影警護から一転、再び流浪(るろう)の身となった大安寺一松(だいあんじいちまつ)。「秘剣雪割り」を編み出した箱根弾正(はこねだんじょう)ヶ原(はら)に立ち寄り、亡き剣の師・愛甲喜平太(あいこうきへいた)の菩提(ぼだい)を弔(とむら)う。その山中にて、一松は北条(ほうじょう)家の末裔(まつえい)を名乗る若い女と邂逅(かいこう)した。導かれた先は驚くべき事に、秀吉によって滅ぼされた一族が再興を賭ける「隠れ里」であった。一松を罠(わな)に陥(おとしい)れようとする妖(あや)しき女の狙いとは!?