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最近読んだ本

佐伯泰英

旅立ちぬ 長編時代小説 吉原裏同心 26
花魁・薄墨太夫に驚きの運命が訪れた。幹次郎と汀女、薄墨改め加門麻は、思いがけぬ新しい生活を始めたのだった。一方吉原では、三浦 屋の新造・桜季の様子がおかしいことに気づいた幹次郎が周囲を探る。そして幼い頃に母と訪ねた地を再訪したいと願う麻に応え、幹次郎らは鎌倉へ向かう。道中に襲う困難の末に辿り ついた鎌倉で、麻は亡き母の思いに巡り合う――

浅き夢みし 長編時代小説 吉原裏同心 27
鎌倉の旅から帰った裏同心の幹次郎らは、玉藻と正三郎の祝言を控え、忙しい日常に戻る。柘榴の家の離れ家も着々と完成に近づき、祝いの空気 が流れる秋。しかし幹次郎は、吉原が公儀から得た唯一無二の御免状「吉原五箇条遺文」が狙われていると直感していた。襲撃される幹次郎と汀女。張り巡らされる謀略と罠。吉原遊廓 の存続を懸けた戦いが、再び幕を明ける!

秋霖やまず 長編時代小説 吉原裏同心 28
札差の筆頭行司を巡る争いが激化する御蔵前で、当代の伊勢亀半右衛門宛てに不可解な投げ文が届く。江戸の経済を司る影響力を持つ御蔵前の頭の座を狙い、張り巡らされた陰謀に会所は立ち向かう。さらに、幹次郎によって西河岸に落とされた元新造の桜季が忽然と姿を消した。別の線と思われた二つの事件がつながるとき、背後 にいる謎の大物の存在が明らかになる。

木枯らしの 長編時代小説 吉原裏同心 29
久しぶりに幹次郎を訪ねてきた左吉。身代わりで入牢した間に財産を盗まれたという。それが吉原を巻き込む陰謀の一端と想像もしなかった幹次郎だが、周囲を危難が襲う。引手茶屋・喜多川蔦屋の沽券が狙われ、吉原会所頭取の四郎兵衛には南北町奉行から不当な圧力が。決死の幹次郎は吉原を守るため、ある危険な賭けに出るのだが―。冬を迎える吉原が緊迫する!

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